BLOG : 2015

土地巡りメモ

夏の倉敷 別府の滞在のあと

9月 甲府へ

「縁故節」は だれのものでもなく だれでもなにかで参加できるもので

とにかく やれば楽しい なにか各々の目線から感じ取ることができる

「縁故節」は「芸術」くらいぼんやりしている さまざまである

でもだからこそ それを中心に 輪になって踊ることができるんだ

去年の自分と 今年の自分を 歌詞で比較するまでもなく さまざまあった

今まであんまり持ち合わせていなかった感情を 今はもっている

ひとつひとつ言い出すと 矛盾に満ちた でも すべてほんとうの 気持ち

歌詞にする 音律の決まったものにするとき 大事なことばに凝縮される

言葉を歌にすることが こんなに好きになるとは思わなかった

「縁故節」のおかげだ 来年も 再来年も 歌詞がつくれますように

今年の私の歌詞

この胸に沸く この胸に沸く 想いのかたちを

山で静かに 人(街)と楽しくナ 踊り伝えよ ションガイネ

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甲府の後 しばらく ただ寝たり起きたり スッカラカンにしてた

久しぶりにプールの監視員する さいこう !

身体動かしたい 泳ぐと あたまが静かになる 整理できる

 

用事があって 本当に久しぶりに 横浜•寿町へ ドヤドヤ

会いにいったしんちゃんが ドヤ引き払っていて消息不明

いろんな人に聞いたが濁される 諦めかけた時 4年前 ドヤガールで滞在していたころに出逢った まえちゃんに偶然会う あの当時はセンターで寝起きしていて

もっとぐにゃぐにゃしていたのに なんかとても元気で しゃきっとしていて あいかわらず常に酔ってはいるが とにかくめちゃくちゃカッコいい

そしたら偶然 しんちゃんにも再会した 新しく引っ越したドヤにいったら

私が放った しんちゃんに描いた絵がちゃんとあった うれしかった

昼の三時くらいから一緒に呑んで あっというまにその場が寿劇場に

いやほんと 面白い たくさんの生きて来た濃密な時間を 全身 言葉 顔で表現している人たち 過去のことはなにもわからないし もはやいちいち人に言うでもないけれど その過去が 今をかたちづくって そっからわかるのは

みんなとにかく 本当に優しいということ

人間はそんな簡単に折れたりはしない それどころか 優しくなっていける

私はまだまだ 自分のことで悩んだり 自分のはなしをしたりする

それはとても幸運なことなんだ

でも もはや自分のことなどなにも言わない寿町のみんなと話すのは

今 この時間の共有と 人に優しくすることの ほんとうの大切さみたいなもの

言葉では簡単に聴こえて恥ずかしいことが 寿町にくると 胸に響く

そうすると いろいろなことがかき乱されて いつも帰り道 泣きそうになってしまう

それからちょくちょくいく 寿町

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まえちゃんの歌う 吉幾三「雪国」よかった

 

10月おわり

別府で 笑平くんの紹介で出逢った つなぎ美術館の楠本さん

その晩はなしをして 津奈木町に行ってみたいなーと思っていた

よし 行こう と思って 福岡まで行って 笑平くんの軽トラで九州縦断

熊本県 津奈木町まで行って来た

熊本って長いんだなー 水俣のすぐ近く 不知火海 目の前には天草がすぐ

(その先は長崎だ!)

まったくの新しい土地 人 暮らし 呑んだり食ったりしながら ぜんぶ吸収

倉敷での滞在のあと この7年のウロウロ生活の たまっていたものも含め

スッカラカンになったかんじがあって 透明人間みたいなかんじだったんだけど

甲府 寿町 そして新しい 津奈木町

結局なんども 人に出会っては こころが揺れ動いて 循環しだす

すこしづつ 欲 というのか こうしたい ああしたい

こころが動き出すのをかんじる

あたまが 自分の中だけで 留まっていたものが 外へあふれだす

自分の器に エネルギーのようなものが 入って でてく

人を通して

わたしのエネルギー論 すこし更新

すると 一人でものをみる時間も 活性化されていって

夜の外灯 ひとつみるだけでも これまでと違う考え方で なにか思う

倉敷で 自然の光で絵を描くことの良さ 電気の不自然さを思って

電気の下で描けなくなるんじゃないかと思ったけれど

電気が悪いわけでも 嫌いでもない

夜の光は 人間みたい 不完全な光 なにかの色だけつよい光

大きさ 光の色 さまざまな 都会の光 すきだ だいすきだ

でっかく完璧な太陽とはちがう 不完全さが 愛おしい

夜のさみしさの中を ひとつひとつの不完全な灯りがまたたくのが良い

そういうこと 東京と 地方と さまざま 場所を移動すると思う

そして こういうことは これまで何度も何度も思っては 忘れてる

すーぐ忘れる でも ハッとまた思い出した時 そこに新しい考え方 肯定の仕方も加わっている 同じ物をみるのでも

どんな場所にいても 眼を新鮮に保つ そうすれば 見えてくるものがある

そのための努力を惜しまない

絵を描くことが 一番 その要にある

でも その 「絵」「芸術」のようなぼんやりしたもののまわりにくっついてくるぜんぶとの関係性の中で あるんだ

 

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