「たびをするアトリエ」in 所沢
自宅から自転車で通えて
畑と保育園にほど近いグッドヴァイブスな場所に
アトリエをかまえました
題して「たびをするアトリエ」
30代半ばまでは 全国各地のAIR(アーティストインレジデンス)などを渡り歩いて絵を描いて 誰かの場所 街の中 あるいは屋外で絵を描くことで多くのことを学んだ日々でした
結婚して出産して アトリエ兼住居をかまえてはや7年
暮らすことと絵を描くことは一層密になり 昨年の個展でとりあえず 今の暮らしと身の回りを絵にし尽くした気分
そのあとからふつふつと沸き起こった「また旅に出たい」という気持ち
新しい旅は一人きりではなく 暮らしごと家族ごとが良いと 結成したのが
家族ユニット「がかのか族」
もう一つ
私はこれから どういう風に絵を描いて どう世界と関わっていきたいのかを考えた
かつての旅で 私は常に絵を描かせてもらえる場所を与えてもらい 公開制作をすることで その場を起点に人々や地域 交差するコミュニティの日常に束の間携わらせてもらっていたことから 画家は世捨て人ではなく どんなコミュニティにもその存在のまま入り込むことが出来 人と出会い別れることが出来 関係し合うことができると知った
これまで私は 一人で旅に出たと思っていても そこにはいつもアートに携わっている同伴者が居て 私が地域に 人の中に入り込む手助けをしてくれていた
どんな辺鄙な場所の小さなプロジェクトでも
私はその同伴者がいてくれたからこそ 絵を描くことを信じて様々な物事に向き合えたのだと思う
旅で遭遇した様々な物事の間の美しさは 私にたくさんの美の術を教えてくれたけれど
今度はその美しさを携えて 地域に コミュニティに 社会にひとり 旅に出たいと思う
絵を描くことと 絵を描く場所を開くことで これから出会う人や地域や悩ましい事柄に対してその術を持って対面していきたい
それが「たびをするアトリエ」だ
そんな想いをぼんやり抱いていたところに ご近所に住みTuriiya(トゥリーヤ)という素敵な場を開き実践をしているさやかちゃんが「子どもの絵画教室のようなことをやってみない?」と声をかけてくれた
二人で話をしているうちに さやかちゃんが考えている絵画教室のあり方と私の公開制作のあり方が混ざり 何か出来そうな感じがした
「たびをするアトリエ」の第一弾が 今住んでいる地域でやれることになるとまでは想像していなかった私は なるほどこれは今までにない新たな冒険だと思った
Turiiyaがある敷地は 庭も広く畑もあり 昔からこの場所に根を張ってきた人たちの場所なので 生えている木にしろ景観にしろ 深さがある
同じ敷地にある 今は誰も住んでいない母屋をあれやこれや 話が進んで借りることが出来た最高
家の掃除をして 絵や画材を運び込みアトリエをしつらえると
ここが新たな拠点となることで見えてくる景色と未来が 今までの仮住まいの旅ぐらしの時とはまた違って見えてきた この場所で私は子供を育てて暮らしている 畑もやっているし 地域の人間の一人でもある
旅人の身軽さとは少し違う重みを感じた プレッシャーなのかな?
でもアトリエはたびをしている
たびをするアトリエにおいて大切なことは これまでの旅で得てきたものの中に既にあって
それを忘れさえしなければきっと良い
庭を眺めながら ここの場所が自分にとって 息子にとって 出会う人々にとって どうなっていくのかをただ直感にしたがって 美しい術によって のんびりとやっていこうと思う
「たびをするアトリエ」は場所に永久に常設はしない けれど 去ってまた帰ってくることもできる
今回は7月半ばまで アトリエとして公開をしています
その後一度巣立って
また秋頃か 気持ちを入れ替えて戻ってくる予定
このような方法で 色々な場所で「たびをするアトリエ」ができたら良いなと今は夢見ています
とにかくも その始まりを今住んでいる場所で開くことができるのは本当に有難い
早速 息子の通う保育園児に遊びに来てもらったり
さやかちゃんのコミュニティの人がきてくれたり 大家さんとお茶したり
場の再編が起こり 風が吹いています
やってみたい色々なアイディアも浮かぶけれど 焦らずGO
とにかく毎日コツコツ絵を描くように 暮らすように 季節が巡るように
この場所に自分を潜り込ませていこうと思います
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「たびをするアトリエ」 in 所沢 2025年夏期 5月〜7月中ば
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常設はしないけれど 去って また帰ってくる を繰り返す
誰でも来れて 誰でも過ごせる 誰でも絵を描ける お茶とかのめる
公開制作をしている 誰でも見てて良い 話しかけても良い
本が沢山あるので 本を読みに来ても良い
子供が集まったら 一緒にボードゲームやったり お題を考えてみんなで絵を描いたりもする
アトリエは私がいればいつ来ても良い(DMください)
アトリエ公開日としている日は必ずいます(6月のスケジュールはまた後日)