個展と公開制作

●「ひとつの窓と11枚の絵」@LOKO GARELLY 6/26まで!!
6/18(土)、26(日)
在廊しますー 絵のまえで逢いしましょう!
横浜の寿町での経験と関連させて今回の個展をレビューしてもらいました 有難や、泣ける
●「空と競馬場」@府中市美術館
日本ダービー見に行ってきました!
公開制作室に集まる競馬熱がすごいです
7/2(土)13:30~15:30 「みんなの点が山になる」ワークショップ
やります 是非!!
7/3(日)14:00~ 公開制作でのあれこれ アーティストトークします! 競馬場から始まる奇跡の連続、、、
是非聴きにきてください〜

ひとつの窓と11枚の絵 個展をやります!

5月27日〜6月26日まで

代官山にあるLOKO GARELLY にて個展をやります!

詳細はこちらから
https://lokogallery.com/archives/exhibitions/one_window_and_11paintings

 

「ひとつの窓と11枚の絵」
もうずっと 絵を描くことと その時在る場所の必然が一致してきている
初めての土地を訪れる時 私の今描きたいものはそこにあった
様々な縁で これまで沢山の場所に運んでもらうことができ その都度
絵を描くことと生きていくことがひとつの歯車になって次へと進んできた

2019年に人生初の出産をして 私の当面の居場所が家になった
心身はひとつだなあと痛感させられる日々の中 今思うと 赤ちゃんはいつだって健やかで
濁りなく育ち 私はいつの間にか身についた自分の体や心のクセの多さに四苦八苦していた

絵を描くことなどしばらく頭になかったが 毎日部屋のソファに座り 赤ちゃんを抱きながら
ベランダに干してある洗濯物を見るともなく眺めていた
以前より増えた洗濯物が 赤ちゃんのための五月の鯉のぼりと共にはためいている
それは一瞬でもあり 毎日の連続の景色でもあり
時が前に進んでいることの証でもあった

心身の変調でぼーっとした眼で毎日窓の外をぼんやり見ていると
今までのように景色に出会い 絵を描いてきた時とは全然違う感覚で
目の前にあるものを見つめているということがわかった

一瞬ごと違う 洗濯物のはためきの中に 自分の体験や経験とは違う 不動の
「いつもあるもの」をじんわりと感じ取ることができた
そしてその思いが「五月の窓辺」という一枚の絵となった

その絵を描いてから2年ほど時が経って 私は今回 またベランダの洗濯物の絵を描くことにした

この2年のあいだ 外に出て絵を描くこともあったが 子供との暮らしと並行する制作や
今の時代の状況下で元々の出不精が加速して あいかわらず私の目の前の景色は
ひとつの窓とその奥の洗濯物だった

全てのものは動いていて 変化していないものはひとつもなく
洗濯物の中に新しい子供服や布マスクなどが加わっているけれど
五月にはまた鯉のぼりを出し はためく洗濯物の中の「いつもあるもの」は健在だ

これはまるで 万華鏡を覗いて見たときのように
自分が何を見ているのか判断できないままに見つめ続けてしまう景色なんだと感じた

そしてこの絵を描きながら 私はひとりぼっちではないというふうに思った
昔の自分と 今の自分と これからの自分が横に並んでそれぞれ
同じ景色を見て語らっている
目の前のことが全てのことにもれなく続いてきたのだなと思う

完成した絵が このような実感を元にして
昔の 今の これからの人たちに向けて 伝わっていくよう
色彩からの伝言を 私なりに受け取って描いていこうと思っている

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府中市美術館公開制作

美術館の中にある公開制作室にて会期中絵を描いています

タイトルは「空と競馬場」

若き頃から 競艇場や競馬場などの雰囲気が好きでした

20代は競馬場にもよく通っていました

今回府中市美術館で制作するにあたり

久しぶりに競馬場に行って見たところ

あの頃馬券ばかり見ていて気がつかなかった競馬場の景色が目に飛び込んできました

西から東へ伸びる空 山からの雲と 街の下のぼんやりした空気

崖(ハケ)の景色のような観覧席

人の熱気と レースが終わった後の 名残

そういったものをひとつの絵にしたいと思いました

会期中は 競馬場の景色の絵を起点に

ドローイングを重ね

もっと大きな 一枚の空と競馬場の絵をかきだしたいと思います

詳しくはこちら!

https://www.city.fuchu.tokyo.jp/art/koukaiseisaku/kokaikaisai/kodachie_kokai.html

 

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River to River 川のほとりのアートフェスに参加します

磯部湯再び!
11月27日から前橋で行われるアートフェス
「River to River 川のほとりのアートフェス」に参加します
詳細こちら↓
8年前 アーツ前橋の企画で行われた
「磯部湯活用プロジェクト」
そこに伊藤存さんと二人 男湯と女湯に分かれての滞在制作
真冬の前橋の銭湯の(廃業しているのでお湯はない)
凍てつく寒さ
しかしいつのまにか持ち込まれる暖房器具
有り余るほどの差し入れ
暖かい鍋 コンロ 布団 そして始まる無限カレー
いつの間にか磯部湯は謎の集会所となり せっせと制作している私の背後で様々な交流が行われ お湯がなくとも沸騰寸前
当時の私はあちこちに住みながら描く 実践真っ最中で
前橋で過ごし描いた2ヶ月間は その後の住み描き人生の一つのターニングポイントとなったのでした
その磯部湯に!今回8年ぶりに足を踏み入れます ヒヤッ
(タイルが冷たい)
具体的には 磯部湯でのドキュメント展示
そして 磯部湯を振り返るヤーギンズでの 個展です
滞在制作を再び振り返る しかも作品で というのは初めての試みで ただのノスタルジーにならないよう注意していたのだけれど
あの頃の自分の絵 あの頃気になった景色
そういうものが 今の自分には 懐かしさよりも
これを自分が描いたのかという新鮮さ
どういうことだったのだろうという興味
それを 自分の絵を見ながら絵を描くという 不思議な制作方法をして振り返ってみました
そこにはノスタルジーはほぼなく
何だろう
自分の孫を見るような気持ちでしょうか まだよくわからない
そして久しぶりに(予備校以来に)
自画像を描きました 絵を描いている自画像です
それもこれも 絵画という平面を 描いている自分を貫くように縦に見つめる不思議な制作でした
このような機会をいただかなければきっとやることのなかった
不思議な振り返りを ぜひみていただきたいです
11月27日の13時15分からは 磯部湯で 当時私を企画に誘ってくれた 家入建生くんと話をします
たくさんの参加作家の方の作品があります!私も全貌を見るのが今から楽しみです!
写真撮影:木暮伸也さん
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