今、絵のまえで会いましょう日記(完)

 

今、絵のまえで会いましょう 公開制作 大団円にて終了

どど〜〜〜っと写真で振り返る

絵のまえで会いましょうと声をかけただけで 本当にたくさんの

かなり久しぶりの人や遠方からの人がきてくれたこと

みんなの軌道と私の軌道が交差する

会えなくても

想ってる

同じ時代に生きているのだもの

 

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プール監視員時代の仲間は本当に各時代ごと 様々な人がきてくれた

佐伯さんは家族引き連れて名古屋から!

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中学の同級生 みほちゃんは長崎から!

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大澤親子〜〜〜〜! 競馬場の絵 Tシャツ すっかり着込んでる

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プール膨らます可愛い競馬好き親子

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塚田さん二度目の来訪!久しぶりに将棋指す すぐ負けた

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こんどーさん一家 双子が逞しく駆け回る

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あやかちゃ〜ん 偶然シンジと一緒に来る

古い仲間 今もみんなどこかで作ってる

 

 

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田中氏〜〜〜 二度目! プール監視員時代は女子高生だった

今もひたすら可愛すぎる

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珈琲小からしずかちゃん 遠藤さん嬉しそうだった

 

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最終日に吉田先生!競馬場の絵Tシャツあげた

そしたら偶然 去年の府中の公開制作で一番ちょこちょこ見にきてくれていたカワサキくんが同じタイミングできてくれた

競馬は人を呼ぶ。。。 カワサキくんは普段府中から出ないのに

こんなオシャンな代官山まで迷いながらきてくれた

こうやって to be continue な出会いは最高に嬉しい

 

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近所の子供達 よく絵を描きにきてくれた

最後らへん ちゃぶぎゃらりぃの充実っぷりがすごい

 

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そんで!!最終日の私は そわそわ

モノの返還式 そして納涼祭!

絵は無事に手を離れた あとは祭りだ!!

 

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浴衣着てくれるとか本当に尊い この2ヶ月で

カフェのみんなとギャラリーのみんなが ここで巻き起こることを自分ごととして楽しんでくれた

絵も空間も 描き混ざりに混ざって 喜怒哀楽 心揺さぶられる場面多数目撃

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最終日 わざわざ挨拶に来てくれた カフェ常連のフミヤくん

絵のまえで絵を描いてくれて 競馬の話してくれて

熱い想い たくさん受け取ったぜ!!

そして浴衣女子が最高に可愛い

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納涼祭の準備で串焼きやるから くし刺し職人になろうと意気込んで来たのに 結局山越さんと嶋田さんが全部やってくれる

私はいつも やろうやろうだけ言って 結局何もしない奴

それでもみんなが笑ってて 本当にありがたいことです

 

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近所の由美子さん パティシエのわかちゃん カフェの雅にぜんた君にさやかちゃん ギャラリーの嶋田さん みんなの持ち寄りだけで

泣けるぜ

 

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返還式については。。。。。。

もう 本当に良かった としか言えない

絵を描いていること 人と出会うこと 絵が残るということ

人に大好きだと気持ちを伝えること

みんなそれぞれ違うこと そしてそれが 最高にいつも面白い瞬間を作り上げていて それはあっ というまに変化していくこと

全部の美しさを 伝えられた かな???

泣いたよ

 

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この LOKO GALLERYという場所を作り上げた遠藤さんの凄さよ

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色々想っていた気持ち 渡す時に伝えられた

嬉し泣き

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雅ちゃん キラキラと可愛く 若くてしっかりしていて

だーいすきになる

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ぜんた君 大きいよあんたは

 

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それぞれに伝えたことはとても全部は書ききれないが

ともかくモノが解散し 絵だけが残った

それをみんなで見ることができて私は冥利に尽きる

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んで!納涼祭 夢のよう〜〜〜

焼きそばを焼く遠藤さん

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焼きそばを焼く遠藤さんとぜんた君

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ぶた提灯が効いてる

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奥に絵がある 集合写真 皆への感謝 伝えられたかなあ

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翌日さささと撤収〜〜〜 お見送りありがとう

 

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これは会期初め頃の 朝のカフェのオープン前

みんなが掃除したりしている それをギャラリーから眺めるのが好きだった

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会期初日のちゃぶ台 空っぽ!

この後充実したちゃぶぎゃらりぃになる

始まりの小さなちゃぶ台

 

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嶋田さんにネコ(リサラーソン)を返すとき

一番想いが溢れてしまった 嶋田さんのことが大好きで 大切だと渡すときに気づいて うおおってなった

伝わった

そして 小さなリサラーソンのネコを貰った 超可愛い

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10年ほど あちこちで流れるまま滞在制作、そして公開制作をやって来たけど 今回の公開制作で あの時々の 大事なこと全部詰め込んで 直感的に こうしたら良いと思うことを選びながらやりきれた

本当に今までが詰まってる公開制作だった

絵描きが社会にするっと入り込むことの意味

ますますこれから面白くなりそう

絵のまえに来てくださった皆様 ありがとうございました

完成した絵も 来年また 再会できるはず

時を経て再会する喜びを胸に◎

 

 

「今、絵のまえで会いましょう」日記(6)

佳境も佳境

絵からはいよいよ自分が消え去り 目線として透明にあり

ギャラリー内では いつの間にかカフェのお客さんと私の友達とギャラリーをたまたま見にきた人が一緒に話し込む

私はただただ 座敷わらしのようにみんなを見ている

場の醍醐味が現れてきています

いつの間にか 皆が当事者に

それこそ公開制作の妙

 

 

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鹿島くん一家 会うたび変化する赤子

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サムリとゆーこちゃん

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昨年府中市美術館で大いに盛り上がった 大澤さん

オリジナル競馬絵Tシャツで代官山へきてくれた

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未来へバスもすっぽり

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一郎くんよ〜〜〜!

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家族も来た 人見知り息子の精一杯ピース

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絵と同じくらい 充実して来たちゃぶぎゃらりぃ

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7月15日まで!

最終日15日19時からは

絵のまえで会いましょう!クロージング返還式(モノの)&納涼祭です!

絵のまえで待っています!

 

今、絵の前で会いましょう日記(5)

絵のまえに会いに来てくれる人たちが 遠くからであったり
思いがけなかったり 私の心と制作にもたくさんの波紋を広げていきます

公開制作も佳境
いつもいつも 自分では予想のつかないことが巻き起こる
なんなんだろう と思うことが徐々に結びついてゆく

場所を借り開く
会いましょうと呼びかける
そこで絵を描く

ただそれだけのことの中に
たくさんの 人との理が見えてくるのが常で 面白い

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カフェの常連フミヤくん

絵を描くのが好きだということで描いてもらったら

すんごい集中力で描いていて こちらも頑張れた

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カフェのみやびちゃんが撮ってくれた だらけている朝の私

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才能溢れちゃってる

みんなが描いてくれた絵やなんかは ちゃぶ台の横の壁に貼ってる

「ちゃぶぎゃらりぃ」というスペース開設

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約20年ぶりくらいに塚田さんと再会

こういうことが起こるから 公開制作面白い

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石垣さんと  お互いは初対面だけど 共通の友人多く

縁が繋がった 津奈木での制作楽しみにしています!

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れいちゃんとカズキと真知子ちゃん

大学の頃の友人 みんな母になってる

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そして待っていました! 「絵のまえで法螺貝ナイト!」

おかみの圧倒的な法螺貝の音色とお話にみんな浄化された

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どこをとっても不思議な日々だが

人と人が思いがけず再会したり 巡り合ったりする場に立ち会えるのが好きだ

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絵は 8合目くらいかな 何か山頂の景色が見えてくる頃

まだまだ 慎重に 楽しんで

 

 

 

今、絵のまえで会いましょう日記(4)

絵を描きに通うということが日常化してくる頃です

カフェの皆やギャラリーの人も 私が此処にいるということを当たり前に感じてくる

その 丁度いい気持ちの慣れがある頃

みんなと話すのが楽しい

みんなのモノを前にしての会話は 自然と 絵と人とモノを結びつける

空間を共有している人と モノも絵も共有しているような感じで

モノの物語 絵の物語が 自分の中だけでなく人との間で紡ぎ出されていくのがすごく良い

もう本当に 私自身は絵を描く時空っぽなんだ

場所や人や出来事の中で たくさんの想いや関係が芽生えて

その時絵が むくむくと出来上がっていく

その醍醐味を味わっている今日この頃です

遠方から絵のまえに会いにきてくれる人が多くて

LOKO GALLERYという場所が 拡張して新しい雰囲気に日々なっていくのが楽しい

場所に対する いや、全てに対する有難い気持ち

 

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甲府からゴミフミと なむちゃんと日喜ちゃん

初対面の人でも 招いてご飯食べたりすると話せてイイね

 

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息子の保育園の同級の子も来てくれた

時間軸が軌道を変えて なんだか不思議な気持ち

 

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鹿児島から突如なぎちゃん! 嬉しくてビール飲んだ

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田口さんにたぐコレ貰った 皆で遊びたい

 

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カフェの常連さん ゼンタくん 日々のルーティーンを超えて来てくれる嬉しさよ

 

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絵は、まだまだ2合目くらい というか ゴールは見えない

でも 今一歩一歩を 描くのが勿体無いというくらい味わうことにする 完成を急ぐなんて勿体無い!

今いる時間や出会いも 一緒

みんなの日常 人同士の何気ない会話や出会いの中にある

所作を 改めて感動しながら拾い上げているところ

 

まだまだ、絵のまえで待っています!

 

 

 

 

今、絵のまえで会いましょう日記(3)

絵のまえで会いましょう!とは 言ってみるもんだ

本当に久しぶりの人たちにも会える

不思議な時間となる

 

 

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台湾にレジデンスしに行った時に絵のまえで出会ったFish

20代だった彼女も素敵な女性になっていて

感動だなあ 再会って本当にいいよね

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急遽始まったサヤカちゃんの誕生日パーティ

なんだなんだ って感じで私たちも参加

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展示会場でしかあったことなかったはのちさんと

なぜか急に花札やることに

昔偶然近所に住んでいたことなど発覚

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このスケッチをして さあ 油絵が描けるな!と思う

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いそいそと水ちゃん登場 茶一杯でまたいそいそと帰って行ったが話すことはバーっと話す

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最終的に決まった配置 舞台は整った!

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どう描くのか 決めすぎす 筆と目と 直感を 慎重に確かめて

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まだまだ どうなるかわからないこの先

でも ワクワクする感じがあって楽しい

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大原美術館から柳沢さんも絵のまえにきてくれた

これまた数年ぶりの再会

大きく変わったことや 変わらないことを 諸々再確認

 

まだまだ 絵のまえで待っています!

 

今、絵のまえで会いましょう日記(2)

LOKOGALLERY での公開制作 風通しのよい場になって来ました!

詳しい日程などはLOKO GALLERYのホームページからチェック!

https://lokogallery.com/archives/exhibitions/openatelier?fbclid=IwAR2sTtVA3EGaRcrzQZHKtVIDOCHLywiAfCY-CkzpUyE-paodHo9Lf52Q7e0

朝 ギャラリーに到着すると zenta coffeeで働くみんなが朝の仕込みや掃除をしている

開店前のお店の静かな活気が好きだ

私も色鉛筆を研いだり 机まわりを綺麗に整えたりして 一日の準備をする

カフェのみんなに 私物を持って来てもらっているので

少しづつ モチーフについて話をしたり 休憩の時にアトリエの方に来て話をしてくれたり 場所の風通しが良くなってくる

 

 

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ぜんた君のお父さんがアトリエくつろぎスペースでお茶してくれて

家族の家みたいになったり

カフェの常連さんもちらほら こちらに来てくれるようになる

ガラス一枚隔てた空間の(アートとの)距離はこちらが思っているより遠いのだけど 一人、人が入ってくると 意外と風穴が空いたようにその後も人が来る

私がこの空間に馴染み始めたのかもしれない

 

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相変わらずモチーフの配置に悩んでいたが

一枚絵を描いてみたことで こちらも風穴が空き

その後しっくりくる配置が導き出される

(そうだ!いつもみている風景のようにモノたちをみてみよう)

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二枚目のスケッチ 一枚目より解像度が上がっている

 

スケッチと アトリエでの出会いや再会が 響きあう日々

懐かしい友達 遠くからの友達も来てくれる

 

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zenta coffeeでビールを頼んでいる人は珍しい!昼ビールいいね

 

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向かいにあるお店の ピザのような食べ物(ピンサという)が美味しかった 絵を描いていたら 余ったコーヒーを差し入れしてくれた

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昼頃からわずかな時間 自然光が最高な時間がある

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奈良の吉野で出会った宇陀くんがはるばる来てくれた

懐かしの静亭の柿の葉寿司と共に!

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みんなで食べる 絶妙な瞬間の写真

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絵のまえで再会というのはもう本当に嬉しいことなんです

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描いている時間も 永遠に続けばいいのに というほど楽しく

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三枚目 モノを描く というところから少し変化し出したかな

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四枚目 お昼頃だけ現れる美しい光と陰と色があって

その時全てのモノたちが最高に輝くしハーモニー感じる

もうそろそろ 油絵が描けるような気がしてきました

 

絵のまえで 待っています!

 

 

 

今、絵のまえで会いましょう日記(1)

5月10日からLOKO GALLERYをアトリエとしての公開制作が始まりました!

詳しい日程や詳細はLOKO GALLERYのホームページからチェック!

https://lokogallery.com/archives/exhibitions/openatelier

 

初日からスタッフの皆さんやzenta coffeeのゼンタくんやサヤカちゃんがワイワイやってくれて もう居心地良いマイアトリエが出来てます

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公開制作は本当に心が広がる

LOKO GALLERYの建物自体が 二階建ての一軒家のような構造で

カフェで働く皆と 絵を描く私と 2階の事務所で仕事している遠藤さんやスタッフの皆が行き来する空間が 本当に家族の家みたい

風通しよく 自然光も気持ちよく 最高です

肝心の制作は そう 静物画を描くのですが

これがもう 冷や汗

LOKO GALLERYという場所にゆかりのある人たち(スタッフやカフェの皆さんやカフェの常連さんも)から

私物を一点づつ持ってきてもらいました

大切なもの 捨てられないもの いつも使っているもの

様々な記憶と想いの モノ

私にとってはどれも初見で モノ同士も初めてここに集う

それら 人のモノをなんとか一枚の絵にしてみようという試み

描く過程で私の中に何が芽生えるのか

自分のモノが描かれる絵に 所有者は何を見るのか

バラバラの場所と記憶を持つモノ同士の間に どんなものが現れるのか 公開しながら見ていて面白くなっていけばいいなと思います

初日はまず モノの配置を決めるところからなのだけど

これがもう 永久に決まらない

描くモノとして見てしまうと なんだか一つ一つのモノが

描きにくい憎たらしい奴として見えてきて 全然好きになれない

アイツもコイツも どこに置いても喧嘩し合う

そのうちモノがゲシュタルト崩壊してきて 今手に持っているコレは何、、、?と 途方に暮れてしまいました

そこにスタッフの山越さんが来てくれて

このモノたちを描くのが怖い とても付き合いきれないよ!と嘆く私を とにかく描いてみましょうよ!と励ましてくれました

絵を描くことにこんなに怖じ気づくのは久しぶり

新しい人間関係の会社に飛び込む新入社員のような気持ちです多分

みんなでマイアトリエでお昼ご飯を食べ 心を落ち着かせて

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なんとか一枚のスケッチを描き始めました

恐る恐る 久しぶりの静物画というモチーフに挑み

予備校の頃を思い出したり セザンヌ先生のすごさを再確認したり

まだまだ 絵を描くことにこんなにハラハラドキドキさせられるものだなあと思いながら

絵としては下手くそすぎるけれどまあ 描いた

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モノに対しての恐怖はなくなり なんとかコレから 私たち仲良くなれそう?みんなのこともっと知りたいです という気持ちになれた

それぞれのモノが 所有者の雰囲気を醸し出し始めて

結局決めきれず適当にしたモノの配置も

モノ同士がおしゃべりし出すような感じに見えてきて

モノの所有者とも色々話していくうちに 奥深い静物画の世界が私の中で扉を開けました

まだ全然どうなるか どういう一枚の油絵になるのか

未知

でも 沢山の豊かな良い予感がある

公開制作の道のりはいつだって 不安と希望の予感に満ちています

真摯に向き合っていく 全てのことに そんな初日

絵のまえで待ってます!!

 

 

 

吉野滞在後記

MIND TRAILという芸術祭に作品を展示するため絵を一枚描きました

7月末に奈良の吉野に初めて視察に行く

山の中を5時間くらい歩く芸術祭
そのコースをまず自分の足で歩き 作品の案や展示したい場所を考える
たった1日の視察では 感じ取れるものは多くない
吉野が桜の名所であること 修験道の総本山ということ 一般的な知識はなんとなく
けれど キョロキョロと 自分の心を無にしながら歩き見ていると
引っかかるものや 直感的に これはこうだな みたいなものはなんかある

金峯山寺の人が蔵王権現さまの話や 修験の話をしてくださる
神も仏も 目の前に現れるものすべてに祈る そのような話に何かふと親和性を持った

歩く道すがら たくさんの小さな石仏やお地蔵さんを見かける
全国各地 色々なところでこういう 誰かのかつての何かの創作を見つけるたび 惹かれてきた
石は本当にすごくて やっぱりずっと残るし 人の手が作っている形というのは自然の中でハッと目に入る
でも いつ誰が どうして?そこまではわからない
それでも そうやってその時代背景や詳細が薄れてきたからこそ 今そこにある石がもう本当にただの意志になっていて
想像する

吉野の山は全体美しく 写真もたくさん撮ったけれど だからこそ 歩いて見て回る芸術祭でそれを作品にする気持ちにはならず

場所としては 水分神社というところがすごく好きになった
山をハアハア歩いて疲れ果てたところで その神社に入ると しいんとした気持ちになった
ここで絵を見ることができたらいつもと違う心持ちになるかも知れないなあと

思った

視察で感じたことはきっかけ

家に帰って 思い出す
ふと目を留めたお地蔵さんが もたれかかっている大きな木が空洞になっていて その中に昼間の木漏れ日が射していたのを観た
光に照らされてそこだけ光る蜘蛛の糸や木の葉

歩いている人がふと目を留めたときに偶然見つけたかのような光の溜まり 陽だまりの絵を描くことにした

アトリエで1ヶ月ほど写真と印象を元に描き進める フワ〜としたものが出来上がっていくが これでいいのかが決めきれない
何せ一回しか見ていない景色!しかも歩いて回った中のほんの一瞬
これは実際吉野に行ってからでないと仕上がらないぞ。。と内心ドキドキしながら
絵の仕上げのため 9月の22日から十日間ほど吉野に滞在し制作をした

 

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ずっと宿泊したKAM INNというゲストハウス が!!!
よかった〜〜〜〜〜
ここに泊まらなかったら私の滞在生活も 吉野に対する考え方も はたまた作品も

全然違うものになったなあと思う

山伏女将の片山さんが 私の印象では専属のツアーコンダクターくらいの感じで私の滞在を支えてくれていた

中学時代のあだ名が「図鑑ちゃん」なだけあり 様々なことを知っている

修験だけでなく植物 仏像 歴史 苔 地衣類 妖怪

聞いているだけでおもろい話をたくさんしてくれた

こちらの素朴な疑問にもすべて答えてくれ 吉野という場所を

森羅万象キャカラバアな感じで感じ取れたのではないか。。。

ともかくゲストハウスでの滞在制作は よく考えてみると初めてで

たくさんの 色々な目的や意志で訪れ泊まる人たちと話ができたことは

一人しずしず ノロノロする制作生活の中にたくさんの風を吹かせてくれたと思う

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女将

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三毛猫のちいちゃん

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金峯山寺は工事中 四角い!

 

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制作は 東南院というお寺の持つ施設で行った

たくさんの土産物屋や宿があるメインストリートにあるので

コツコツやっていると 通りがかりの人が声をかけてくれる

雨の日は人通りもなく 静かな場所

商店街の日常って面白いなあ そこに 同化するでもなく 一緒に過ごさせてもらう気分

そうやってなんとか絵を描き出すのだが やはり

視察の時にみた木をもう一度見て見なければならんと思い 女将に こういう場所を知らないかと聞くと わかった

絵を描き終えた夕刻 視察以来の山登りで 木の場所へ行く

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あった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

この時のドキドキと驚きは 今でもうまく言い表せない

夕方の光が木の印象をさらにすごい感じにしていて

私は 思わず拝んだ

あなたでしたか!!!そういう言葉が勝手に出た

今までウンウン唸って写真を見ながら思い出していた木とその周辺の空間は

思っていたより100倍くらい良いもので

かつて一度訪れたことは 夢のお告げだったの?くらいに

今初めて その木に本当に出会った という感じがした

こういう フアフアしたことを言葉にしてしまうと 何か大切なものが逃げて行ってしまいそうで怖いが

ともかく 私は生まれて初めて「自分の木」に出会ったと思えた

 

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上を見上げると 折れた木の残りが高く伸びている かっこいい。。

この空洞の真ん中にあの時 偶然木漏れ日が射していたのだなんて 不思議だな

もう一度帰るまでに 見ることができるかな

という思いが湧いて それは自分の中で切実なものになった

日が沈みかけるまで木のそばにいて いよいよ宿に帰る道すがらは

ドキドキと 今のこのままの絵ではダメで もっとこう、、、ああいう感じだ!みたいな 今見たものへの思いがぐるぐるして

しょんぼりというか そんな感じで帰宅

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ゲストハウスでは 入れ替わり立ち代り色々な人が泊まっていたが

私と女将は基本一緒にご飯を食べていた(食べさせてもらっていた)

人と食べるご飯はおいしいなあ

柿の葉寿司はおいしいなあ

しょんぼりして焦ってても ご飯食べる そして 毎日ビール飲む

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完成した絵は水分神社さんに展示させてもらうことになっていて

そこに合うようにインストーラーの高橋さんに木のイーゼルを作ってもらう 素晴らしい出来

この木は 信じられない傾斜の林道を役所の西井さんの運転する車で西尾さんと取りに行った

地元の林業の方すごい いやすごい道だったなあ

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辻村さんからおいしいお団子差し入れ

 

 

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滞在中 いくつかの地元イベントに遭遇できた

これは地蔵盆という お地蔵様のお祭り

本当は 餅など撒いたりして子供らもワーワーやるものであったらしい

今回は 静かにお祭りする

女将の師僧である岳良さんと 女将が お経を読む

響き渡る法螺貝の音がいい

というか 全部いい 何か懐かしい感じ

岳良さんは本当に生き字引のような人でたくさんの話を聞かせてもらう

お地蔵さんは 道しるべ

そして 何気なくあるお地蔵さんも きちんと誰かが面倒を見続けてきている

私が描いている木の根元のお地蔵さんのこと

あの場所が「雨止」と呼ばれていること その言われ

木が折れた時の台風の話

色々なことを聞くことができた

言い伝わるものを聞くたび そのものを見つめる目が ずし〜〜と 何か遠く深くなってゆく感じがあるがうまく言い表せない

 

 

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ほぼ住み込んでいた うだくんとゆうきちゃんとよくご飯を一緒に食べた

とにかく食べる二人だった 家族みたいに 置き手紙とかしてご飯作り置きしたりして

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滞在しだして数日後 今夜は女将は山に行って留守です!と言われていて

ゲストハウスのお留守番の日

この日は 岳良さんのお弟子さんたちや一般の参加者も含めての

山へ入る日であった 前鬼山というところ

前泊していた参加者達とも話をして その山のこと 泊まる場所のこと

たくさん聞かせてもらった

私は制作途中の絵を抱え ぐぬ いいなあなんて 思いつつも

清々しい朝

金峯山寺の方角へお祈りし(私の洗濯物がヒラついて邪魔だ)

出発してゆく皆を見送る

吉野での生活が まだきたばかりなのに 体にあっという間に馴染んでゆく

そこで生活する人たち と 山と 全部ぐるぐる巡らさる

もう自分がどこにいても その一部であることは

わかっているんだ

だからこの日も しずしず絵を描く 夜はうだくん達とご飯を食べた

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岳良さんのお堂にも 時たま朝の勤行に参加させてもらっていた

金峯山寺での時とはまた違う ポツン と 祈る感じ

お供え物に雑然とピーマン !

 

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制作時間 ジリジリと差し迫る中

私は晴れの昼間を待ち望んでいた 午後 太陽が真上にある時

あの木の中にまた 光が差し込む瞬間を見たくて

グズグズ曇りが続いたが 今日はいけるかも!という日

女将と 女将の友人の苔好きの子と共に お弁当を木の根元で食べようと計画する

はじめ薄曇りであった天気

さあ〜っと明るくなり 木の中 光った!

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私が7月の終わりに初めて見た時とは違う場所と光り方だったけれど

その瞬間は 嬉しくて

でも全部 とにかく二度と戻らない今なんだなあ

最近は 飛び上がるほどの喜びにはいつも 寂しさが同時についてくることが わかってきて

いい瞬間はいつも 泣き笑いの顔です

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食べ物の写真ばかり撮っていたのは 誰かがご飯を作ってくれていたから

これはうだくん作のサンドウィッチ 制作中に人の飯は沁みるなあ〜

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描いている場所の目の前の 弁慶というお店のさとこさんが

絵をよく見ていてくれた 葛餅の差し入れも。。沁みる

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絵も佳境の この日 「歩く絵のMIND TRAIL」というパフォーマンスのため

朝から動き出す

私の描いた絵が 山道を歩いて 水分神社まで行く

学生さんも手伝いに来てくれて!映像でバッチリ記録

写真撮影で埼玉から吉永ジェンダーさんも登場

過酷な旅になることは予想していたが 絵を持って急勾配の道を40分ほど

交代しながら歩く ヒー きつい!

序盤ですでにめげながら なんとか林の道くらいまでくると

やあ 景色がいいなあ!

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街中を出発

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太鼓判のご主人 本当に全ての作品や作家のことをいつのまにかよく見てくれている

 

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絵と その絵の木 ドキドキ

 

途中 雨止さんの木にも寄る 皆に木を紹介できて嬉しい

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よいしょよいしょ まだかなあ と歩いていると

どこからか 美しい法螺貝の音が!??

 

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なんと山伏女将が 法螺貝を吹いて励ましてくれていたのでした

山を歩いていて 高らかな法螺貝の音が聞こえた時

足元しか見ていなかった視界が 山全体に広がるようだった

目だけじゃない 耳も鼻も 全身を使って みている

みようとしているんだ

この後皆の足取りが急に軽くなり 一気に水分神社へ

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自然光の中の絵は 動いているようだなあ

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水分神社が見えたぞー

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よいしょよいしょ ついた!!

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法螺貝の演奏を奉納する女将

静かな気持ちと 高鳴る気持ち

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本当にありがとう! 皆で登れてよかった。。。

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絵が水分神社まで行って その場所にそぐわなかったらどうしようと思っていたけど なんとかなじんでいてほっとする

みんなで坂道を下って綺麗な景色が見えて 視界がひらけて

ああ おしまい!と思いかけたけど 実はまだ終わってない絵

翌日 小雨降りしきる中 一人絵を描きあげる

この日が最後

絵はどうだろう どうなんだろう

なんだかいつもと少し 違う最終日だった

絵の描き終わりは やったー!とかはなく 静かに終わる

この日の夕方 役所の足立さんが出かけて 弁慶は定休日で

小雨が音もなく降っていて 通りを歩く人はいない

ハッ とした時 本当に誰も周りにいなくて

音が一切なくて

私しかこの吉野にいないんじゃないかと思った

ぬるい空気が全部を包んでいて

ここはどこなんだろうか なんで私はここで絵を描いているんだろうか

不思議さ

吉野の山にポツン ただ立っているみたいな気持ち

雨止さんの木のことを思い出したりして なんとも不思議な最終日

すぐに皆が帰って来て バタバタ撤収

吉野では 制作の時以外も何度か その場所の温度や天気や

音が異様になくて静かな時など 不思議な感覚になる瞬間があった

自分が今 不思議な山の中にいることを たまに思った

そういう静かな体験が 最終的に今回の滞在制作の全部を包んでいて

未だに 人に うまく語ることができないんのだ

こういうことは 初めてだ

 

だからこれで 記録はおしまい

感じたことは これからの絵に なっていく多分きっと

 

 

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歩く絵の記録映像を展示させてもらった TSUJIMURA & Cafe kitonさん

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水分神社さん

奉納をさせてもらう時 たくさん宮司さんとお話をした

貴重な体験でした

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こちらは西尾美也さんの作品

展示が無事済んで 女将と吉野を巡る

なんて楽しい

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天川村の展示も見ることができた! 吉野とはまた違う雰囲気

こちらは上野千蔵さんの作品

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木村玄伯さんの作品 うむ 良い溶け込み

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黒川岳さんの作品 に頭を突っ込む女将

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無事展示を終えて清々しく帰る途中に脱輪した時

男たちが勇ましく引き上げた

 

 

たくさんのおもひで

語りきれず しかし刻まれて

 

 

津奈木に集合しました

12月5日

たくさんの懐かしい顔に再会できました

会ってみると 当たり前のそのまんまですよね 皆

あ でも 子供達の変化にはやはりびっくりした 見た目も話し方も どんどん変わってる でもすんごい嬉しいそれが

面白いこと たくさんあったけど 最近は言葉にならない というかしなくても良いという感じになっていて 全部頭にあるけど 文字には起こしづらい

一つ印象に残ったのは

2016年のあの夏に はじめ一人 海で絵を描いていたけれど いつのまにか

エナちゃんとカイエンが現れて サイトーさんが現れて ツルノさんが現れて 他にもたくさんの人が海には絵を見にきてくれたり遊びにきてくれたけれど

私には特別な夏 特別な場所と人となっていたみたいで

久しぶりにあの夏のメンバーに会ったら みんなにとっても あの夏が 何かしら印象に残るものとなっていたのだなあと お互いの態度で気がついて

それが嬉しかった

私の 「絵に成る暮らし」が彼らのものにもなっていたんだな

久しぶりに会っても そんなに話すことはないのだけど

同じ時間を過ごした仲間 という感じで 少し照れくさい感じ

それが良かったな

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子連れ旅はまるで里帰り

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海だーーーーーー! 息子の頭に乗っている私

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泊まった宿 早朝散歩していたら海を眺める男性を発見 ん、、あれは

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柳沢さんだ〜〜〜 久しぶりの再会はものすごくきちっとソーシャルディスタンシング 手を振りました

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石田さんはいっちょん変わらん ますます

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トークイベントもこのようになり

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この二人が、、、、

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こうなった!!!!恥ずかしくてもじもじしたね

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ありがたき幸せ!! また会いに行く 会いに行かないと会えない人たちに

 

 

 

 

 

描いてる

2019年は うおおっ と出産していました

妊娠中に描き始めた絵を

出産経て描きつなぎます

ますます面白く

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