津奈木滞在記(6)みんなで海を追いかけた日

おは

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ようございます

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七月ですね 蝉がうっすら鳴き始めました

すごくひさしぶりに 前髪を オン ザ マユゲ にしました 失礼しました

 

もうすぐ選挙ですが 東京に帰れないので 初めて 不在者投票というのをやってみました

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この封筒をもって 津奈木の役所に行ったら 不在者投票がめずらしかったため

みなでおそるおそるやりました

投票会場って すごい 私語とかしちゃだめなかんじが東京ではあったけど

石田さんの息子さんが役所で働いていて あ どうもいつもお世話になってます!とか 絵のはなしとか なんか雑談ばっかりしながら投票しました

 

帰り際水たまりで自転車が横滑りして倒れたけど スタントマンみたいにピョーンと飛び降りてスチャッて着地した こんなことできるんだ 無傷 !

 

 

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美術館には定期的にあそびにくる人が何人かいる そのうちの一人

前川さんが 自作の 竹でつくった筆入れをくれた!!北斎の波の絵がほってある

すごくうれしい 可愛い

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モノレールにのって帰って来る岩崎さん なんか良いんだ

 

先日 日頃お世話になって いろいろ食べさせてもらっているみなさまに声をかけ

インドカレーをふるまう会というのを我が家でやりました

無限カレーとかちがう

つくるのに3時間かかった スパイスをつかったカレーですよ

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たまねぎ10個みじん切り

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色々入れた カレーづくりは楽しい 絵のことをわすれた時間

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わ〜 パーティだよ

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カレーパーティだといっているのに カレー以外の差し入れが充実しすぎていて

もはやカレーいらないのでは?というぐらいたらふく食べた

キビナゴの刺身とか天ぷらとか赤飯とか お正月のよう

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下川さんがお土産にくれたあの「コバルトアイス」お持ち帰り用!!

これはほんとうに美味しいよ みなに勧めたい

 

さて そんなかんじで 過ごしていましたが 梅雨真っ最中ということで

ぜーんぜん海に絵を描きにいけない

雨がざんざん降ると いつも捨てられた子犬が段ボールにはいっている姿を思い浮かべるかんじで 海辺の絵のことを思っていた

6月30日 朝から雨

この日は 美術館主催の夜のワークショップ

「夜灯 第二夜 夕暮れの海を追い描く」が行われる日

海で絵を描いている時 ほんとうに得も知れぬ感覚がさざ波のようにやってくる

それは 嬉しいも悲しいも寂しいも なんもかも含んだ 美しい というのがまあ一番近い 衝撃の感覚

日が沈むまでは その波をなるべく絵に写し取ろうと必死で手を動かす

でもふとしたとき だれかとこの今を一緒にみたい!!と 願っているときが有る

そして いつのまにか夜が忍び寄って来て 夕方と夜のあいだの時間になると

ああ 今日が終わってしまった

と思う時 ほんとうに寂しくて となりにだれかがいたら ビール呑んで 夜まで一気に飛び越えられるのに と思う

そこで ワークショップで みんなでこの 海をひたすら追いかける時間

追いつかないけど追いかけることを一緒にできたらいいな

そして それが終わったら 夜を楽しむように そこでごはんを食べたり呑んだりできたらいいな と思って「夕暮れの海を追い描く」ということをやることにした

だのに雨 雨〜〜

わたしはこの日 美術館で絵を描きながら 雨雲が西から東へなるべくはやく流れるように念じていた

夕方まで雨は降っていたけど 空を睨んだら 雲がすこしはやくサササッと駆けていくのが見えた

参加してくれる婦人会のみんなが 「晴れてきたばい!」といってくれた

みんな すこしづつ晴れをねがってくれていたのだろう

17時 美術館をでると 西の空が明るい!!!!

雨上がりのきらきらした空気 もう そわそわして いてもたってもいられない

いそいそと海へいく ずっとドキドキしている

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雲が 空が

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はじけたこどもの銅像も小躍り

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この坂をまがれば海がみえーるんだよ

電動アシスト自転車だから楽々のぼれるけど さらに立ち漕ぎしてのぼった

海へいくときはいつも音楽を聴いている

歩いている人もほとんど居ないから 大声で歌っているのだけど さいこうに気分がいい

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いつもよりはやい時間についた まだ日は高い でも晴れた晴れたー!

 

近所に住んでいる少年がおーい!って遊びに来た

とてもかわいい パズーみたいな男の子

私はこの子が海にきてくれるとほんとうに嬉しい

別に絵をみてるとかじゃなくて 海でわかめを拾ったり

好きに遊んでいるだけなんだけど

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この少年が来たあたりから 津奈木にきて一番良い日 が始まった気がする

ぜんぜんブログでは伝えきれないけど

すべてが星の巡りみたいに美しく 軌道にのって 胸が高鳴るけど

静かなきもち というような 生きる中でたまにしか訪れない

特別な時間のはじまり

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蟹 葉っぱをはさんでる

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これは別の日なんだけど(引き潮の時) こんなかんじで海に没頭している少年 すきだ

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この時は死んだクラゲをもってきた ぐにゅぐにゅだった

 

この日は本当に 大切な日だった 今思い出してもからだがぽわーと熱くなる

パズーみたいな少年が自分のルールで海で遊んで 石や蟹を拾っていて

私が上で絵を描いていて 空がだんだん輝いてきて

風がたまに吹いて

夕食の支度の気配がして

少年のおじいちゃんが上から 「温泉いくぞー!」って半裸で降りて来て

少年が 「俺今日温泉いかーん!いきたくなーーぁいーーー!」って言って

おじいちゃんが 「オウ、そうか」って言っていなくなって

また 海で遊んで 私は絵を描いて それぞれ 存在して

なんか まるっきりジブリの映画の美しいひと場面みたいなんだけど

そこに 自分も含まれている 「美しい調和の世界に 自分も一粒の役割としてそこにあたりまえみたいに含まれている」

そういう おおげさに言えばそういうかんじになって

海からくる波に 涙がこぼれそうになる そういう時だった

言葉でうまく伝えることができないだろうという悲しさとか恥ずかしさがあるけど

それでも自分へのメモとして 書き記す

そこから どのように どんな絵を描けるのか ほんとうに描けるのか

不安とふがいなさでいっぱいだけど とにかくこの時は

津奈木にきて一番大切なことが見えた時間だった

 

このあと その世界に たくさんの人が来る

ワークショップ参加してくれる津奈木のみなさま

いいところやね〜! 海ひさびさにみた〜 など言いながら

もう うれしくてうれしくて。。

こどもみたいに はしゃいだと思う

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みんなで海を追いかける

絵を描きます というと みんな怖がる 白い紙 まったくの自由

鏡にうつる自分をまじまじとみるようなかんじ わかる

絵を描くことが怖い という感覚

でも 海を眼で観て なにか遠いところから伝わって来た波の信号 色の信号を

そのまま紙に書き写す

そのくりかえしをやってほしいと思った

でもその 反射的に受け取る信号の受け取り方というのがひとりひとり違うこと

だから 絵にはその人の人となりがでてしまうこと

どうか怖がらずに楽しんでほしいと願った

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描いている時 だれもしゃべらなかった

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冗談やごまかしのおしゃべりがなく 30分ほどのあいだだったけど

本当に感動する時間だった

わたしもとなりで絵を描く

この感覚をどうあらわせばいいんだろう?

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もう 光の信号がチリチリした砂嵐みたいになっても なかなか描き終えなかった

変わってしまうことで どんどん色が混ざってしまったり

思うようにいかない悔しさも含めて わたしがいつも一人で味わっている

絵に向かい合うときのさまざまな揺れ

それを同じ場所で 同じ時間に 経験できた

絵を描く(ライブバージョン) というかんじ

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ひとりひとりの絵は ぜんぶちがう そのことに対する驚きと

もっとこんなふうに描きたい という欲と

美しい一瞬と

海を描いていたはずが 自分 みたいになってしまうことへの戸惑い

夕日が沈んでしまって 今日が終わる切なさ

みんなと一緒に いれたこの日がまちがいなく津奈木にきて一番良い日

このあとビールを呑んで みながもちよってくれた ごはん だんご 蒸しパンなどをつまみながら 夜の小さなお祭りみたいに

まさに 夜灯みたいに ひとりひとりが 小さく光って集まった

そんな日でした

帰りの道 みなが車で私を追い越していく中 自転車で一人

走る夜道は 興奮して 眠れそうにない

ぜんぶのものがよく見えて あらゆるものがあって その中に 宇宙の塵みたいにちいさな自分がいるけど 小さく光っているような気分 堂々と小さく 光っているような気分

 

はあ 文章かきながら微熱がでた

さあて7月だ!この壮大な想いとはうらはらに なんてもどかしい毎日の作業!

到達するにはほど遠い

でも それでも今日一日 朝が来て 夜が来るまで あきらめない

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津奈木滞在記(5)

家のお風呂ボイラーがとつぜん壊れました 温泉通いの日々です

 

津奈木にきてはじめて ひとりで電車に乗って熊本市内まで行ってきました

遠山監督の映画「マジックユートピア」みるためにいきました

いやー 都会 地震 人 熊本城 市電 めまぐるしい一日 のち 日常

雨 大雨 海の絵はだいじょうぶだろうか?もうしばらく行ってない

 

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津奈木町にあるたくさんの銅像のうち こいつが一番お気に入り

タイトルは「まつり」

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裏に住むおじいちゃんとこの猫 クロ もうだいぶ高齢

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石田さんが ボトルキープしてる焼酎をついでくれる図

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熊本市内に行く日 快晴!おれんじ鉄道からは海がきれいだ大興奮のおのぼりさん

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何その顔 くまもん

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蜂楽饅頭のお店で食べられる「コバルトアイス」

かき氷好きのわたしの中で94点 すばらしい!安い!また行きたい

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まちをうろうろしていると偶然こぶしファクトリーがまさにナウでライブ中だった

この感動をわかるのはハロプロオタクだけ

入りたい欲望をなんとかおさえた

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いきなりくずれているところがたくさんあった 熊本城付近は有る意味壮観だった

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加藤清正の神社 行けるように整備されていて わりと人が居た

はじめていったけど すごいところだね 熊本城

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ガイドしているおじさんのはなし聴いてたら

人が残したくなるものだから人が残してきた と思った

すごいもの おもしろいもの 美しいもの

残す 伝えていく という意志がつづく ということはすごいことだ

 

 

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23時半に津奈木に帰宅 夜のおれんじ鉄道

 

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いやー 映画館で映画自体ひさしぶりで どきどきわくわく

映画をみながら 自分の絵のこと 些細な機微 心象の揺れ

そういうところまで光が届く そんな映画だった!みにいってよかった また 自分の制作生活に帰ってゆく その決意をピリッと新たにした

帰り道 すべての場面が 映像として再生できるくらい 画として記憶した

 

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朝 雨 たった一日津奈木を離れただけでも 自分がシーンとして

内側にもぐっているのがわかる それもいい だけど起きて美術館にいく

 

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たまねぎをむく婦人会

美術館にいくと 開く 全部のじぶんの毛穴とかまで 開いて風が通る

通らざるを得ない

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「こうふのまちの芸術祭」だしてましたよね?と話しかけられた

ごみふみこの後輩だった

美術館では いろいろなことが起こるなあ どこで巡り会う ソレワカラナーイ

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雨 川の水が暴れ狂ってる 怖いけど 見つめた

 

すべての日常を絵にむすびつけていく 含み込んでいく

ますます引き締めて

 

津奈木滞在記(4)

 

 

 

 

津奈木へ来てひと月がたちました

数日前に地震で揺れた

絵に成る暮らしは順調 でもずっとあるもどかしさ

暮らしの一瞬一瞬 すごくおもしろいことや 美しいもの

あーいますごい! と思うことが 毎日やってくる

でもそれは 改めて文章にしたりしようとすると なんかうまく言えない

金の砂粒がサラサラ〜て手からこぼれ落ちるみたい

だれに というわけではなく でも ほら!みて!すごいよ! と言いたい

写真でほら きれいでしょう? といってみせるとかじゃない

もっと複雑で多様な 波のような怒濤の連続の途切れ目の無いなにかが

ずっと押し寄せてきているかんじ

全くいえん

でも 絵を描いて展示をして 絵をまえにして語りたい 絵を軸にして想像したい

感動すると人についしゃべりすぎてしまうけれど

言葉でわーっと話した後 なんか できそこないの写真みたいにうまく伝わってないことに落ち込んだりしてたけれど

絵のまえでなら 絵が根拠なら きちんと話せるということ

伝えられるということがわかってきて

図と言葉で 寄せ来る波のように表していこうと思いますばい

(婦人会のみなさまと喋ることが多いからだんだん九州弁に戻ってきたばい)

 

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美術館のエントランスで健康体操する婦人会

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石田さんは食べるのも行動するのも決めるのもぜんぶ速い

風のようにうごきまくる

電話して人を呼んだりとかもすばやい 尊敬

 

 

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美術館にはなぜかたまに豆腐売りがきたり お魚を届けてくれる漁師の奥さんがいたりする 美術館の なんでもあり感がすごく発揮されている

鯛がやっぱりすき!

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石田さんが 「食べ物があまれば幸田に届けろ」という声かけを実施しているらしく もらえた手作り弁当 すごい

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なんと プールの常連客 宮本さんから北海道土産が届く 東京からも差し入れ

 

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ある晴れた夕方 海にいかず重盤岩にのぼってみた

写真でも言葉でも言えないすごい瞬間があったから 描く

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最近雨だからって油断してると夕方いきなり晴れたりする

海に!いかなきゃ! 慌てて飛び出す

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今一番関心があること アスファルトって何色なんだろう?

夕方のアスファルトってすごいきれい

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海辺 近所に住んでいる奥さん たまに犬ときてくれる

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昨日は修さんがよさそうな自転車に乗ってみにきてくれた

晴れてる夕方は海に居ます 海で会いましょう(缶ビールがあるとなお良いです)

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この日 アクリル絵の具用の水をもってくるのを忘れてしまい 海水を汲んだ

絵にはあまりよくなさそうだが 目の前に大量の水があるのはありがたい

汲みながらなんかみずちゃんを思い出した

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色々な角度と視点から津奈木をみて描いている

道を歩くと自分の絵の視点が一緒に見える うん…これぜんぜん言えないうまく

自分の絵のせいで まちが あふれ 同時に認識し

晴れと雨 朝と夕と夜 色 いっこのものに含まれる情報?記憶が多面的に同時に見える 日々変化するものも捉える あー うんと まだ ぜんぜんだめだ

展示で伝えられるようがんばろう

 

津奈木滞在記(3)〜制作リズム編〜

いよいよ梅雨入りですね

雨が降ると海に行けない 仕事ができない なーんてね ほかにもやること沢山

 

先日 家の隣にある津奈木中学校にぷら〜っと見学にいってみました

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アサイくんの作品もあるよ

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学校に入るなんて いつ以来だろう あたまがくらくらした 職員室こわい

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まずは美術の授業を見学 ポスター制作 やったなあ

このあと 道徳の授業も見学(というか参加)

丁度水俣病についてのお話で だれよりも真面目に授業を受けた

学校!学校よ…!今受ける授業はほんとうに面白い

だれかになにかを真剣に教わる しかも全然知らないあらゆる分野を

先生と対面しているって 心強い 先生 って すごい

でも となりの席の男子は給食まだかなーて言ってた その気持ちもわかる

オトナになったのだな 私

道徳の授業で班に分かれて意見を言い合う場面ではりきりすぎてクラスメイトにクスクス笑われたりしましたがそれでもめげませんでした

しかしあれだ 中学二年生とかいって もっと思春期まっただ中というか

反抗的だっだり 斜に構えていたりしたような気がしていたけれど

津奈木中学校の子たちはみな まぶしいくらいに素材そのものがピカピカしている

先生の問いかけにすかさず答える みな 先生にきちんと対面している

恥ずかしさから もじもじしてしまうことはあっても

きちんと聴いている 向かい合っているし 素直に反応している

いいな すごくいいな と思った

いきなり現れた謎の絵描きにも みな チラチラこちらをみて 微笑んでくれたりする 話してくれる

学校生活はすごく忙しくて 50分の授業はあっというま 次から次へ授業がやってきて ここ10年くらいは自分のペースでしか生きてこなかったから

は、はやい!こんな次々いろいろなものを吸収できないよー というかんじ

スマホのタイムラインを高速で読み解くくらいの速さ

忙しいんだね 中学生

さてその後 校長が給食食べてけば というのでやったー!給食食べた

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きちんとシステムができあがっている

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なんか少なく感じたけど食べたらちょうど良かった うまかった

給食食べるの17年ぶり…と言ったらクラスメイトに引かれた 自分でも引いた

また授業を受けにいこうと思う 音楽とか体育とかもいいな

国語もいいな 英語もいいね 昔嫌だったなにもかもが 今面白い

 

さてさて わたしの津奈木での生活サイクルがもうほとんどできあがり

毎日どこかで絵を描いています その流れを振り返る

 

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天気予報で晴天になりそうな日は 朝4時に起きてみます あたりはまだ暗く

ほんとうに晴れるのか ドキドキしながら4時半に家をでる まちは眠っている

自転車で 肌寒い中を海の方へ

途中に見える川 コンクリート 畏れる気持ち

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しかし 5分ほど走っていくと 朝の気配がやってくる

空が 山の方角から明るみ始めて 冷えたからだに少し暖かさを感じさせる

この 夜と朝の境目がすごくいい!

見えるものが変わってく瞬間 怖かった夜の川が 柔らかい水の流れに感じたり

眼からこめかみのあたりに光を感じると 脳みそが目覚めるような

 

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橋にある金の彫刻がね 夜明けが一番綺麗なんです 昼間にみるのとはぜんぜんちがう 人間の希望みたいな 船の灯りみたいな

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走っている間にこれくらい明るくなる

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海で描いている絵に対面

朝は 描かない 海をみて ぼんやりする 紙にドローイングをする

夜明けと満ち潮が重なる晴れた日の朝だけ 海に行きます

行ってみて晴れない日もある でもとにかく この 夜明けに動き出す日 というのはとても大切な気がする

貴重な時 どう作品に影響して来るかな?まだ未定

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晴れるとだんだんすごくなる だれかに伝えたくなる

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6時すぎにはこの明るさ 夜が明けました!

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家へ戻る道はあらゆるものが煌めいていて おはようございます!!と叫びたい

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山から日がのぼって

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新幹線の線路の淵が光って

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夜は怖かったコンクリートが可愛いきのこみたいになって

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一日がはじまります 去年大原美術館にいたときに買ってもらったラジオ

もってきてます あのときの生活サイクルで聴いていたラジオを同じ時間に違う場所で聴くと 不思議なきもちになる

とりあえず朝はNHKラジオで「すっぴん」を聴いています

朝ご飯を食べて 少しだらだらしたら

10時

家から2分 つなぎ美術館へ行きます

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エントランスで公開制作している絵 高さがありすぎて凹んでいたけれど

今はめちゃくちゃ楽しい! ここで夕方5時まで過ごします

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なが〜〜〜〜〜〜い筆 面白いけどあんまり使い道ない

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お昼は石田さんたち 婦人会のみなさんと 美術館の喫茶室で食べる習慣に

みなのおかずを横取りして 頂いています この時間たのしい

喫茶室から見える重盤岩(ちょうはんがん)緑が眼に食い込むー

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人とも話すし すごく風通しのよい制作現場 ここが一番はかどる

 

そして5時に美術館が閉まったら家へ帰り 夕ご飯を食べます

だらだらしておると あ!夕焼けだー いかなきゃ海へ

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日が長い 6時すぎではまだ黄金の空

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夕焼けへの期待が膨らみます

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金の彫刻がさらに輝く

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オレンジになりかけている

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今の時期だと 18時45分から19時15分のあいだ 海がもえるような

綺麗な時間になる その時がくると 慌てて描く

脇目もふらずにみるみる変わっていく海の色をなんとか書き留めようと必死になる

こんな高速で描いたこと無い ライブペインティングって苦手でほとんどやったことないけど たぶんそのかんじ イヤホンで音楽を聴いている

だれもみていない中 ひとりライブペインティング大会

まじ必死

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すごく不思議なことなんだけど 山の上に見えるのが水俣病研究センター

そこの建物がピンク色に光り始めると描き始める合図になる

そして建物が影に入る時 絵を描くのもおしまいの合図

ほんと そのあいだだけ 一番綺麗!

 

と、ひとりせかせか描いていたら 後ろに石田さん夫妻がいてびっくり

こっそり観に来ていた

描き終わるのを待って お茶とほうらくまんじゅうをくれた

だれかとこの景色をみたかった 伝えたかったから 一緒に夕日を観れてうれしかった

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海と絵が 同じように暮れていく

 

家に帰る 帰りのみちはすこし寂しい

そうそう 無限カレーやっと作り始めました

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雨の日 美術館が休みの日 今日は人に会いたくない日 などは

家で絵を描きます

床の間をアトリエにしました だらだら自分のペースで過ごしながら

ああでもないこうでもない と描く 海や美術館での制作とはまた違う

静かで沈んだ 小さな粒を拾うような制作

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今ははじまりの絵を描いている 地図を描いている

 

こんなふうに 暮らしの中に絵を配置して そこのあいだを色々な時間 天気 季節の中往復する

それぞれの場所でしか出逢えないもの 人 光

そしてそのときの心象

それを反映していく絵をかけたらいいなと思います

生活そのものが 絵に成っていく

絵があるから 生活に成っていく

そのあいだに見えてくるものが無限にあって どんどんこぼれ落ちているけれど

どれだけすくえるか どれをすくいとろうか 常に選択している

限られた時間の中で わたしが選んだものが 絵に成るんだなぁ

 

 

 

 

 

 

津奈木滞在記(2)

出来事がおおすぎる!暮らしも制作も!

絵の制作をはじめた 美術館 海 家 の三カ所で同時に別の絵を描き進めている

絵を描く場所を変えることで沸き起こる感覚

移動の路 海へ行くための時間 天気 潮の満ち引き 昼ご飯

大きな運動のような絵 景色とにらめっこする絵 静かにこもり床の間で描く絵

それぞれのことと時間を組み立てると 一日が勝手に大忙しでダイナミックになる

ただ描いてるだけなのに大冒険になる

 

家でははじまりの絵を描く

地図を描く 自分の暮らし 移動する範囲を あらゆる角度から同時に眺めるスーパー高感度な視点

今まで描いたことないような絵が できあがっていく

わくわくわくわく!!!

もー 津奈木の人と自分の絵にぶんぶん振り回されて一本の棒きれみたい

余計な自我が入る隙がない

ただしっかりと 芯だけ残してあとは自在に動けるように

きちんとリズムをつくって ごはんを食べて 寝る そしたら大丈夫だ

やっと助走がついてきた

一日の朝4時から寝るまでのあいだ ひとつのまちの同じ場所がこんなに変化していくとは思わなかった まちにあるいろいろなものを 時間や海の潮の関係や場所と見合わせると 新しい気づきや思い込みの変化がめまぐるしくて

津奈木町から眼が離せない! 絵を描いていないときも いつでも

町民の登場人物も日ごとに増えて増えて これまた眼が離せない

東京にいるよりも毎時間情報のシャワーをあびているかんじ

それも 流れて消えたりしない 熱量のある情報だ ぜんぶ受け止めるのにこちらも大変なエネルギーを蓄えないと

絵についてはゆっくり落ち着いて書こう 今はまだむりだー

とりあえず写真で振り返る一週間(暮らし編)

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埼玉から自家製パンが送られてきた だいじにすこしづつ食べている

スペシャルなたべもの

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スケさんカクさんが居たときは毎食ごはんをつくっていたけれど 帰ってひとりになってから じつは一度も料理をしていない この一週間 人からのほどこしで生きている 毎日たべものがもらえる わらしべ長者どころじゃない

冷蔵庫は食べ物でいっぱい

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冷凍庫も!

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美術館のスロープの取っ手がとれかけた図

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土日はアサイくんのワークショップがあり 美術館にたくさん人がいた

子供も居た わたしの長〜い筆にまたがりほとんど「キキ」そのものな石田さんの孫 りよちゃん

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私の家の真横は津奈木中学校 そこの懇親会みたいなのに飛び入り参加した

新しくきた新任の先生たち 校長先生 地元の親御さんたちと酒を呑んだ

学校 という場所を 新たな視点からみれた気がした まだ怖いけど 学校

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公民館で呑んでたら。。

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じゃ〜ん 誕生日ケーキがでてきたよ!言ってみるもんだね!ありがとう松田さんみなさん!

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アサイくんが切り分けてくれた

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アサイくんの素敵なドローイングをどんどん駄目にするわたしの

ドローイング

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これ このまちで私が今一番怖いもの 夜や明け方は胸がすくむ怖さ

意味のわからないコンクリートのかたまり 巨大 怖い

三年後には意味の有るコンクリートになる 高速道路になる

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なんと二日続けて誕生日を祝ってもらう 石田さんちでごはん ケーキ!

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ろうそく差してくれるりよちゃん

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きれいだね

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プレゼントもくれた じ〜ン…

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神棚に飾った

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石田さんちに焼酎ボトルキープした

今朝は久しぶりに晴れたので朝4時に起きて海へ行った

今週は天気がいい 海で絵日和にするぞ〜 むにゃむにゃ

 

 

津奈木滞在記(1)

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飛行機からみえた富士山

津奈木町にきてはや一週間 怒濤の日々でした

いつもならばひとりで静かにまちに入り すこしづつ実感がでて はいりこんでいくのですが 今回は キャンバス制作係と撮影係として加茂くんと水本監督と一緒に行動をしていたので 水戸黄門一行みたいなかんじでまちに入りました

だいじょうぶかな? と不安もあったけど つなぎ美術館をとりまく人間模様にあれよと向かい入れられ スケさんカクさんもすっかり津奈木にまみれて帰っていきました

たくさんの出会いがすでにあり 外の人も中の人も ごちゃまぜになって過ごした

今日は一週間目にしてはじめてのひとりきりの滞在時間

まだあたまがぼんやりしているけれど 写真で振り返ってみます

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まちの西側は海 夕方はいつも西ばかり向いてしまう

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美術館にくっついているモノレール乗り場から上にのぼるとみえるまち

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でたー すごい家!

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カッパ…!

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「赤崎水曜郵便局」で盛り上がった 赤崎小学校とはなれ島の景色 手前は蜜柑畑

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引き潮になると渡れる島 磯には変な生き物がいっぱい

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キャンバス用の木材 と 水本監督

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生タコを洗う 水本監督

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ゆであがる タコ

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巨大なキャンバスをつくる加茂くん

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予想以上に巨大で 脚立で足がすくむ 描けるのだろうか 落ち込んでいる

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わたしの九州ノスタルジーたべもの 「うまかっちゃん」

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海で絵を描く計画

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イーゼルができあがっていく

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かっこいい!空に十字架の印!

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いつも撮影している水本監督

なのに結局私が絵を描いているところは撮れなかった まだ描いていないから

わたしがビール片手にしゃべっている映像が沢山撮れた

それ以上のものも沢山撮れたらしい(よかった)

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白い でかい キャンバス 怖い! 描けるのだろうか 落ち込んでいる

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しかしともかくも 海がきれいでずっと此処に居たい

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わたしのキャンバスが見えるスポット

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大きな海と 小さなキャンバス

 

 

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海の幸が安い 美味しい 沢山料理をした

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なぜかモノレール乗り場から見送りの手を振る楠本さん

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亀萬酒蔵

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たまたま熊本の実家に帰省していたケンセーくんが家族と遊びにきてくれた

まだわたしもきたばかりだけど まちを案内した

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水俣にある 豚足が美味しいお肉屋さん

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水俣にある ナポレオン という洋食屋 メニューが多すぎて決めきれない

水俣にはたくさん名店があると知った

津奈木にはお店自体ほとんどない それでも生活に足りている コンパクトシティ

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朝5時に海にいく

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月があるのに日がのぼる

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いつみてもきれいで感動する 海

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自転車で疾走する水本監督

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石田さん夫妻の家でごはんをごちそうになる

津奈木の人は みな 当たり前のように優しい

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これから熊本市内→別府へ向かう水本監督 合宿生活おつかれさま!

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九州ノスタルジーたべもの 「丸ぼうろ」など

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みんなで呑んだ亀萬の日本酒 ネギ育成中 九州ノスタルジーたべもの

「おごりまっせ」アイスの棒

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家に表札をかかげた 宿を借りながら暮らす絵描きの幸田千依です

やどかり生活

準備はととのった さあ描きだすぞ!

 

「絵に成る暮らし」はじめます (つなぎ美術館レジデンス)

五月ですね

一年で一番爽快な気分になれる季節 なんだかずいぶん長くぼんやりしていたような気がしますが そろそろ旅にでます

エネルギーが 満ち満ち過ぎてそろそろ限界です

最近 ごみふみ&かめくんによる からだのメンテナンスを定期的にやってもらうことに決めました 一生自分の身体を 自分できちんと見つめてゆく

自分で気づいて 自分で治していけるあたらしい健康 それをふつうのことにして 生きてゆきます 長くていねいにつかえるように

こないだわたしがあたまがパンパンで 旅のまえの熱量がぜんぶ脳みそにいってしまっているときに なんかツボに針を刺したら風穴が通って身体に風がふきぬけた! ほんとうにびっくり

今はおちついて 旅がたのしみだ

熊本の西の海沿い 不知火海をのぞむ 津奈木町という小さなまちにある

町営の!つなぎ美術館というところにお世話になります

地震の直接的な被害はなかったようだけど まだまだビリビリ アンテナをはって

(マイ防災リュックつくりました)

家を一軒借りまして 住みます

今決めていることは 海をみながら絵を描く 夏は泳ぐ

美術館の館内で公開制作もする

夜のワークショップというのがあって 津奈木町の人たちと 夜な夜な遊ぶ

タイトルは「夜灯(よあかり)」

土地のものがたり へんなはなし 不思議なはなし 住んでる人のこと 色々知ったり みなで話したりできたらいいなと思います

 

去年大原美術館で絵を描いた後 からっぽ!になったので 今はあまりなにも決めず 暮らしてゆくことから 絵に成るものを拾い上げ

「絵に成る暮らし」をつくりあげることをやってみたいと思います

いってきま〜す

http://www.town.tsunagi.lg.jp/Museum/default.aspx

メモ

あっ もう2016年だ
せっかくホームページがあたらしくなったから これからはブログをかこうと思っていたけど 滞在制作してないとぜんぜんできないな

でも 移動していない分 絵をガンガン描いていない分
パンクするほど言葉がつまってる
年末から物理と数学に興味を持ち始めてしまった
眼から鱗が…!なんといっても 眼に見えない世界

原子の世界とか!あたまがねじれるけど 見えないものを想像するためのあたらしい頭のねじれに興奮するー

数学は芸術に近い気がした 観念的にはよくわかる気がした

どちらもまだただの知識 でもそれが 新しい目線になっていくといい

そろそろ 手を動かさないと やりたいことは山積み

 

●年明けに 寿町 しんちゃんとこいって しんちゃんもテレビデビューした
アーサーさんの番組いっしょに見た よかった よい瞬間だった

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もらったゆでたまごを持っているのはいいんだけど わたしの顔がゆでたまごみたいで怖い

帰りに まえちゃん死んだよ と聞く 信じられない まだ実は信じてない

寿町では 死も風のひと吹きみたい 追いかけたくても追いかけられない

 

 

●年明け 中山のお墓参りにプール仲間といく 今年一番しびれるいい時間だった

 

●大原美術館のすごさにしょっちゅう感心している あらゆる面において

この写真は野球好きに自慢した

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●矢口麻雀倶楽部というサークルに所属している 去年の大会で最下位の称号

「チョン子さん」になってしまったのだけど 年明けの大会で「幸田プロ」に昇格できた うれしい 「雀鬼」に返り咲きたい

 

●人になにか(エネルギー)をあげたり 多い人からもらってよろこんだりしたい

 

運動して あらゆるものを交換したい

 

●描く絵が劇的に変わる予感の2016年…!

 

土地巡りメモ

夏の倉敷 別府の滞在のあと

9月 甲府へ

「縁故節」は だれのものでもなく だれでもなにかで参加できるもので

とにかく やれば楽しい なにか各々の目線から感じ取ることができる

「縁故節」は「芸術」くらいぼんやりしている さまざまである

でもだからこそ それを中心に 輪になって踊ることができるんだ

去年の自分と 今年の自分を 歌詞で比較するまでもなく さまざまあった

今まであんまり持ち合わせていなかった感情を 今はもっている

ひとつひとつ言い出すと 矛盾に満ちた でも すべてほんとうの 気持ち

歌詞にする 音律の決まったものにするとき 大事なことばに凝縮される

言葉を歌にすることが こんなに好きになるとは思わなかった

「縁故節」のおかげだ 来年も 再来年も 歌詞がつくれますように

今年の私の歌詞

この胸に沸く この胸に沸く 想いのかたちを

山で静かに 人(街)と楽しくナ 踊り伝えよ ションガイネ

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甲府の後 しばらく ただ寝たり起きたり スッカラカンにしてた

久しぶりにプールの監視員する さいこう !

身体動かしたい 泳ぐと あたまが静かになる 整理できる

 

用事があって 本当に久しぶりに 横浜•寿町へ ドヤドヤ

会いにいったしんちゃんが ドヤ引き払っていて消息不明

いろんな人に聞いたが濁される 諦めかけた時 4年前 ドヤガールで滞在していたころに出逢った まえちゃんに偶然会う あの当時はセンターで寝起きしていて

もっとぐにゃぐにゃしていたのに なんかとても元気で しゃきっとしていて あいかわらず常に酔ってはいるが とにかくめちゃくちゃカッコいい

そしたら偶然 しんちゃんにも再会した 新しく引っ越したドヤにいったら

私が放った しんちゃんに描いた絵がちゃんとあった うれしかった

昼の三時くらいから一緒に呑んで あっというまにその場が寿劇場に

いやほんと 面白い たくさんの生きて来た濃密な時間を 全身 言葉 顔で表現している人たち 過去のことはなにもわからないし もはやいちいち人に言うでもないけれど その過去が 今をかたちづくって そっからわかるのは

みんなとにかく 本当に優しいということ

人間はそんな簡単に折れたりはしない それどころか 優しくなっていける

私はまだまだ 自分のことで悩んだり 自分のはなしをしたりする

それはとても幸運なことなんだ

でも もはや自分のことなどなにも言わない寿町のみんなと話すのは

今 この時間の共有と 人に優しくすることの ほんとうの大切さみたいなもの

言葉では簡単に聴こえて恥ずかしいことが 寿町にくると 胸に響く

そうすると いろいろなことがかき乱されて いつも帰り道 泣きそうになってしまう

それからちょくちょくいく 寿町

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まえちゃんの歌う 吉幾三「雪国」よかった

 

10月おわり

別府で 笑平くんの紹介で出逢った つなぎ美術館の楠本さん

その晩はなしをして 津奈木町に行ってみたいなーと思っていた

よし 行こう と思って 福岡まで行って 笑平くんの軽トラで九州縦断

熊本県 津奈木町まで行って来た

熊本って長いんだなー 水俣のすぐ近く 不知火海 目の前には天草がすぐ

(その先は長崎だ!)

まったくの新しい土地 人 暮らし 呑んだり食ったりしながら ぜんぶ吸収

倉敷での滞在のあと この7年のウロウロ生活の たまっていたものも含め

スッカラカンになったかんじがあって 透明人間みたいなかんじだったんだけど

甲府 寿町 そして新しい 津奈木町

結局なんども 人に出会っては こころが揺れ動いて 循環しだす

すこしづつ 欲 というのか こうしたい ああしたい

こころが動き出すのをかんじる

あたまが 自分の中だけで 留まっていたものが 外へあふれだす

自分の器に エネルギーのようなものが 入って でてく

人を通して

わたしのエネルギー論 すこし更新

すると 一人でものをみる時間も 活性化されていって

夜の外灯 ひとつみるだけでも これまでと違う考え方で なにか思う

倉敷で 自然の光で絵を描くことの良さ 電気の不自然さを思って

電気の下で描けなくなるんじゃないかと思ったけれど

電気が悪いわけでも 嫌いでもない

夜の光は 人間みたい 不完全な光 なにかの色だけつよい光

大きさ 光の色 さまざまな 都会の光 すきだ だいすきだ

でっかく完璧な太陽とはちがう 不完全さが 愛おしい

夜のさみしさの中を ひとつひとつの不完全な灯りがまたたくのが良い

そういうこと 東京と 地方と さまざま 場所を移動すると思う

そして こういうことは これまで何度も何度も思っては 忘れてる

すーぐ忘れる でも ハッとまた思い出した時 そこに新しい考え方 肯定の仕方も加わっている 同じ物をみるのでも

どんな場所にいても 眼を新鮮に保つ そうすれば 見えてくるものがある

そのための努力を惜しまない

絵を描くことが 一番 その要にある

でも その 「絵」「芸術」のようなぼんやりしたもののまわりにくっついてくるぜんぶとの関係性の中で あるんだ

 

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倉敷滞在記15(完)

倉敷から東京に戻ってきました

今でも朝起きるとたまに 倉敷で住んでいた部屋じゃないことにハッとしたりします

明日からは別府に行ってきます

今のうちに言葉にしておこう 思い出してみよう 長いですよ

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慣れ親しんだ自然光のアトリエを撤収  トラックに積み込まれた作品

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翌日 絵が美術館に 今回は30号のキャンバスを20枚連ねてひとつの作品にしました 微妙な調整 たいへんな設営作業 日通さんが頼もしい

 

アトリエでは こんなふうに制作していました

1

大きな 全体をみる視点の絵  でも 絵を描く行為は目の前の一筆から

2

一枚一枚目の前に引き寄せて描いては 全体と合わせていく作業

3

一枚一枚が 部分でもあるし 一枚の絵としても成立するように

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毎日の暮らし 朝起きてご飯を食べ アトリエまでの道を自転車で走って こつこつとしか進めることができない絵を描いて 家に帰るの繰り返し

近くにいる人との会話 出会い たまに遠くにいる人との会話 ラジオから届くだれかの日常 だれかの非日常 うねりのエネルギー 大きな問題 些細な悩み

小さくこころ奮える瞬間 毎日の感動 たまにある劇的な変化

絵がうまくいかないときのどうしようもできない気持ち

ひとりで寂しいとき

人とはなしてこころが広がるとき

人とはなして余計寂しくなるとき

みんながばらばらに生きていてさみしいとき

ばらばらに生きているから嬉しいとき

なんでこんなにも 瞬間瞬間 自分の目線 景色 風 人 いろいろなものの影響で 伸びたり縮んだりするんだろう

これはこうだ!と思った瞬間にちがうものに変わっていく今

その全体と そのひとつひとつを永遠に留めたい

たくさんの人間と その人間が動いて起こしたたくさんの波 ある一瞬

0.1秒後にはもう変わってしまうその瞬間を 3ヶ月という時間をかけて描きました

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あるものが目の前にあらわれるとき その後ろに果てしない「これまで」があること

ひとりの人間に出逢う その人の今の印象や言葉の裏にも 果てしない「これまで」があったこと

そのある一瞬に 出会う すごいすごい

でもそれはすぐに「これまで」 になってしまうから なにもかも追い続けるなんて無理だ

でも そのある一瞬には ぜんぶがある

絵は それをこころゆくまで みていける

でも 絵がみるたびにその印象を変えたり 新しい発見があったりするのは

絵が変わったのではなくて 自分の目線が瞬間瞬間変わっているからで

絵はそれを映す

そういう絵を描きたかったです

無数の とるにたらない 言葉にして表現もされないような心の揺れや 毎日の 矛盾だらけのさまざまな想い

それは ぜんぶほんとうで ぜんぶあったこと

ダイヤモンドがきらきらと輝いてその印象が固定されないのは そのカット面が 外の世界のさまざまなものを色々な角度から反射するから

人の目線が一ミリ動けば 別の面がきらりと輝く

遠く離れればそれは ダイヤモンドだね とわかるけれど

近づくとそれは もうなにをみているんだかわからない けど その両方の認識はこころになにかを呼び起こす

絵は平面だけれども 私は多面体のようなものをイメージしていました

波のでこぼこが 人のでこぼこが 光を反射する

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今回の絵の中に 光 と思うような 面で描いた白っぽい部分がある

絵を描いているうちに 人間も波も そこに吸い込まれるか もしくはそこから湧き出るか そういうふうに見えてきた

ただのしろっぽい面 塗ってある面

ここが未だに謎なんです 光なのか穴なのか なんなんだ

うーん よく考えてみます

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美術館に絵が飾られたとき アトリエでの絵とはぜんぜん違って見えて少しショックだった

もう違ってしまっている!

眼が 光が 状況が 少し変わっただけでもうこんなに

良いのか悪いのか 判断がむつかしかった

それで 展示のライティングをするときに どうしても絵のイメージを アトリエでみたときのかんじに近づけようとしてしまっていた

今美術館にある絵が ぜんぜん違う人みたいになっていたから

わたしが知っていて 好きで 慣れ親しんでいたころになんとか近づけようと

でも途中で気づいて

アトリエで刻々と絵にあたる光が変わっていくことに最初は描きにくさ 戸惑いがあったけど そうやって変わっていくという状況を最後は受け入れて それが自然で それが美しいと思えるようになっていて

一瞬の移り変わりに気づいたり それに会わせて自分のきもちも変化させたりできるんだと 思ったんだった

つまり 美術館というこれまでとはもうぜんぜん違う場所にきて 絵は

そりゃそうだ 変わるんだ

あたらしい見え方 あたらしい光 それにドキドキしながら それを受け入れようと思った

美術館の中で唯一自然光の入る展示室に飾られた絵は ここでも一日 天気の変化で絵の色も変わる

その「変わっていくこと」という状況はアトリエと同じであるということがうれしかった 絵をみる人は 様々な場所から さまざまな気持ちで 数々の名画をみたあとに このわたしの絵にたどり着く

そこまでの 千差万別の人の気持ちと 絵が そのときの光で出会う 瞬間

「絵と眼が合う(逢う)」

わたしはこの絵が大原美術館に展示されている期間 そのことを想像して

めちゃくちゃうれしいです

ああ うれしくなってきた

でもなんかさみしい なんだ

柳沢さんが書いてくれたキャプションの文章に

「今という時への思慕」 という言葉があったけれど

思慕 という思いはたしかに近い 思うという行為の中に 嬉しいもあるけれど寂しいもある

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一瞬の絵を描いたけれど 一筆一筆は「今」の無数の重なりで

絵は 過去にはならない と思った

そこに今のまま 永遠に定着すると思った

それが 美術館という状況に置かれることで なおさらその「これまで」と「これから」が くっきり意識された

大原美術館の「これまで」を知ることができた そこに連なる「今」の人達に出逢うことができた

その中にわたしの絵が「今」有る

そしてその場所で いろいろな人の眼と絵が出逢う瞬間があるかもしれない という「これから」

その全体を 絵に想う 想っています

それはやっぱり とても勇気の湧くことです !

 

おしまい

 

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ありがとうございました!!!