津奈木滞在記(6)みんなで海を追いかけた日

おは

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ようございます

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七月ですね 蝉がうっすら鳴き始めました

すごくひさしぶりに 前髪を オン ザ マユゲ にしました 失礼しました

 

もうすぐ選挙ですが 東京に帰れないので 初めて 不在者投票というのをやってみました

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この封筒をもって 津奈木の役所に行ったら 不在者投票がめずらしかったため

みなでおそるおそるやりました

投票会場って すごい 私語とかしちゃだめなかんじが東京ではあったけど

石田さんの息子さんが役所で働いていて あ どうもいつもお世話になってます!とか 絵のはなしとか なんか雑談ばっかりしながら投票しました

 

帰り際水たまりで自転車が横滑りして倒れたけど スタントマンみたいにピョーンと飛び降りてスチャッて着地した こんなことできるんだ 無傷 !

 

 

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美術館には定期的にあそびにくる人が何人かいる そのうちの一人

前川さんが 自作の 竹でつくった筆入れをくれた!!北斎の波の絵がほってある

すごくうれしい 可愛い

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モノレールにのって帰って来る岩崎さん なんか良いんだ

 

先日 日頃お世話になって いろいろ食べさせてもらっているみなさまに声をかけ

インドカレーをふるまう会というのを我が家でやりました

無限カレーとかちがう

つくるのに3時間かかった スパイスをつかったカレーですよ

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たまねぎ10個みじん切り

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色々入れた カレーづくりは楽しい 絵のことをわすれた時間

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わ〜 パーティだよ

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カレーパーティだといっているのに カレー以外の差し入れが充実しすぎていて

もはやカレーいらないのでは?というぐらいたらふく食べた

キビナゴの刺身とか天ぷらとか赤飯とか お正月のよう

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下川さんがお土産にくれたあの「コバルトアイス」お持ち帰り用!!

これはほんとうに美味しいよ みなに勧めたい

 

さて そんなかんじで 過ごしていましたが 梅雨真っ最中ということで

ぜーんぜん海に絵を描きにいけない

雨がざんざん降ると いつも捨てられた子犬が段ボールにはいっている姿を思い浮かべるかんじで 海辺の絵のことを思っていた

6月30日 朝から雨

この日は 美術館主催の夜のワークショップ

「夜灯 第二夜 夕暮れの海を追い描く」が行われる日

海で絵を描いている時 ほんとうに得も知れぬ感覚がさざ波のようにやってくる

それは 嬉しいも悲しいも寂しいも なんもかも含んだ 美しい というのがまあ一番近い 衝撃の感覚

日が沈むまでは その波をなるべく絵に写し取ろうと必死で手を動かす

でもふとしたとき だれかとこの今を一緒にみたい!!と 願っているときが有る

そして いつのまにか夜が忍び寄って来て 夕方と夜のあいだの時間になると

ああ 今日が終わってしまった

と思う時 ほんとうに寂しくて となりにだれかがいたら ビール呑んで 夜まで一気に飛び越えられるのに と思う

そこで ワークショップで みんなでこの 海をひたすら追いかける時間

追いつかないけど追いかけることを一緒にできたらいいな

そして それが終わったら 夜を楽しむように そこでごはんを食べたり呑んだりできたらいいな と思って「夕暮れの海を追い描く」ということをやることにした

だのに雨 雨〜〜

わたしはこの日 美術館で絵を描きながら 雨雲が西から東へなるべくはやく流れるように念じていた

夕方まで雨は降っていたけど 空を睨んだら 雲がすこしはやくサササッと駆けていくのが見えた

参加してくれる婦人会のみんなが 「晴れてきたばい!」といってくれた

みんな すこしづつ晴れをねがってくれていたのだろう

17時 美術館をでると 西の空が明るい!!!!

雨上がりのきらきらした空気 もう そわそわして いてもたってもいられない

いそいそと海へいく ずっとドキドキしている

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雲が 空が

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はじけたこどもの銅像も小躍り

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この坂をまがれば海がみえーるんだよ

電動アシスト自転車だから楽々のぼれるけど さらに立ち漕ぎしてのぼった

海へいくときはいつも音楽を聴いている

歩いている人もほとんど居ないから 大声で歌っているのだけど さいこうに気分がいい

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いつもよりはやい時間についた まだ日は高い でも晴れた晴れたー!

 

近所に住んでいる少年がおーい!って遊びに来た

とてもかわいい パズーみたいな男の子

私はこの子が海にきてくれるとほんとうに嬉しい

別に絵をみてるとかじゃなくて 海でわかめを拾ったり

好きに遊んでいるだけなんだけど

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この少年が来たあたりから 津奈木にきて一番良い日 が始まった気がする

ぜんぜんブログでは伝えきれないけど

すべてが星の巡りみたいに美しく 軌道にのって 胸が高鳴るけど

静かなきもち というような 生きる中でたまにしか訪れない

特別な時間のはじまり

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蟹 葉っぱをはさんでる

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これは別の日なんだけど(引き潮の時) こんなかんじで海に没頭している少年 すきだ

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この時は死んだクラゲをもってきた ぐにゅぐにゅだった

 

この日は本当に 大切な日だった 今思い出してもからだがぽわーと熱くなる

パズーみたいな少年が自分のルールで海で遊んで 石や蟹を拾っていて

私が上で絵を描いていて 空がだんだん輝いてきて

風がたまに吹いて

夕食の支度の気配がして

少年のおじいちゃんが上から 「温泉いくぞー!」って半裸で降りて来て

少年が 「俺今日温泉いかーん!いきたくなーーぁいーーー!」って言って

おじいちゃんが 「オウ、そうか」って言っていなくなって

また 海で遊んで 私は絵を描いて それぞれ 存在して

なんか まるっきりジブリの映画の美しいひと場面みたいなんだけど

そこに 自分も含まれている 「美しい調和の世界に 自分も一粒の役割としてそこにあたりまえみたいに含まれている」

そういう おおげさに言えばそういうかんじになって

海からくる波に 涙がこぼれそうになる そういう時だった

言葉でうまく伝えることができないだろうという悲しさとか恥ずかしさがあるけど

それでも自分へのメモとして 書き記す

そこから どのように どんな絵を描けるのか ほんとうに描けるのか

不安とふがいなさでいっぱいだけど とにかくこの時は

津奈木にきて一番大切なことが見えた時間だった

 

このあと その世界に たくさんの人が来る

ワークショップ参加してくれる津奈木のみなさま

いいところやね〜! 海ひさびさにみた〜 など言いながら

もう うれしくてうれしくて。。

こどもみたいに はしゃいだと思う

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みんなで海を追いかける

絵を描きます というと みんな怖がる 白い紙 まったくの自由

鏡にうつる自分をまじまじとみるようなかんじ わかる

絵を描くことが怖い という感覚

でも 海を眼で観て なにか遠いところから伝わって来た波の信号 色の信号を

そのまま紙に書き写す

そのくりかえしをやってほしいと思った

でもその 反射的に受け取る信号の受け取り方というのがひとりひとり違うこと

だから 絵にはその人の人となりがでてしまうこと

どうか怖がらずに楽しんでほしいと願った

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描いている時 だれもしゃべらなかった

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冗談やごまかしのおしゃべりがなく 30分ほどのあいだだったけど

本当に感動する時間だった

わたしもとなりで絵を描く

この感覚をどうあらわせばいいんだろう?

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もう 光の信号がチリチリした砂嵐みたいになっても なかなか描き終えなかった

変わってしまうことで どんどん色が混ざってしまったり

思うようにいかない悔しさも含めて わたしがいつも一人で味わっている

絵に向かい合うときのさまざまな揺れ

それを同じ場所で 同じ時間に 経験できた

絵を描く(ライブバージョン) というかんじ

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ひとりひとりの絵は ぜんぶちがう そのことに対する驚きと

もっとこんなふうに描きたい という欲と

美しい一瞬と

海を描いていたはずが 自分 みたいになってしまうことへの戸惑い

夕日が沈んでしまって 今日が終わる切なさ

みんなと一緒に いれたこの日がまちがいなく津奈木にきて一番良い日

このあとビールを呑んで みながもちよってくれた ごはん だんご 蒸しパンなどをつまみながら 夜の小さなお祭りみたいに

まさに 夜灯みたいに ひとりひとりが 小さく光って集まった

そんな日でした

帰りの道 みなが車で私を追い越していく中 自転車で一人

走る夜道は 興奮して 眠れそうにない

ぜんぶのものがよく見えて あらゆるものがあって その中に 宇宙の塵みたいにちいさな自分がいるけど 小さく光っているような気分 堂々と小さく 光っているような気分

 

はあ 文章かきながら微熱がでた

さあて7月だ!この壮大な想いとはうらはらに なんてもどかしい毎日の作業!

到達するにはほど遠い

でも それでも今日一日 朝が来て 夜が来るまで あきらめない

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