津奈木滞在記(7)

梅雨明けはまだかね

晴れの日がつづき 朝から美術館 夕方から海へと一日がめまぐるしい日がつづく

こんなに毎日描き続けているのに 完成していない作品ばかり

ひー!ってなるときがある なってもしょうがないんだけど

 

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たまたま東京から熊本にボランティアにきていた男性がつなぎ美術館にきて

「東京からパン送りますね」と言われていたのだけど ほんとうに送ってくれた

ありがとう すごい

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早速昼ご飯にみんなで食べた 最近は それぞれの畑で穫れたきゅうりやトマトをよくもらう 家庭菜園をみなふつうにやっていて いいなあ

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裏のおじいちゃんがしばらく入院することになり 猫の餌やりをやっている

はじめは なんだこいつ というかんじでいぶかしんでいたクロだが

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最近は朝 家の境目のところで待っている

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煮干しをちらつかせるとこんな顔

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ニャアと鳴いてエサエサいうのが可愛い

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いつも朝夕 海にいくときに通っていた道が高速道路の工事で秋まで通行止めに

がーん

この道が気に入っていたのに

ここからみえる景色の絵も描いていたのに

高速道路の橋が かかるんだなあ 景色は知らない間に変わる のではなく

着々変わっている つねに見ていると この変化は劇的すぎる

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この キャシャーンととんがったかたちがかっこ良いしなんか怖かった

この下を通る時 いつも 巨人を見上げるみたいにみていたのにな

周辺の土が掘り返され 地面 地球の荒々しさみたいなのも露出してた

通行止めになる前日に撮っといた写真

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なにもなかったところに水が張られ 稲が植えられたりもしている

田んぼをみると 去年の倉敷での滞在にむすびつく

自転車で毎朝 田んぼ道を通ったこと

津奈木と倉敷 ワープの扉

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最近は この二人の兄弟が毎日海で待っていて(?)くれる

この時間 つねに奇跡みたいに美しい

でも二人はまだ 自分がその美しさの中に居ることに気づいていない

それがまた愛おしい

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弟は身軽でおさるさんみたい

 

 

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描いてみたい というので 描いてもらったら

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すごくいい線で 自分の線とぜんぜんちがって 驚いた

 

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なるべく消さないよう 描き進めている

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海の漂着物でつくるインスタレーション

この美しさに感動

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実物は 夕焼けに照らされて 波の音がして 風が吹いてて

ぜんぶ動いていて その中の 儚い美術 ってかんじで

写真ではその100分の1も捉えきれない

なるべく全身で記憶した すごかった この時

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潮の満ち引きで 漂着物コレクションが流されないように 帰り際には毎回インスタレーションは解体される

それがまた 人間の営みってかんじがして 良い

潮が引いたら集めてつくる 潮が満ちる前に戻す また新しくつくる

 

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昼の海も良かった 暑かった ジリジリきてる

 

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昼は絵も昼の海に見えるなあ

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夏の空になってきて 山や空が濃くなってきた 変化をかんじるけれど

捉えきれていない部分が多くてもどかしい

 

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釣り人に憧れる 海をもっと知りたい

 

良い絵を描きたい ほんとうに良い絵を描きたい

その想いだけが もくもくと熱量をもってふくらんでる ふくらみすぎている

わけのわからないエネルギーが こもっていて

消化できない せっつかれる けど どうやって絵にしたらいいのか

手が追いついていない 焦っても駄目 でも もっと なんか 足りない自分の

枠がまだうまくはずせない

足で描いたりしたらいいのかしら ちがうちがう

もっと 一筆入魂