BLOG : 2016/09

津奈木滞在記(14)展覧会はじまりました!

9月17日(土)より無事に展覧会はじまりました!
ぎりぎりまでやっぱり描いていた もっと描いていたかったけども

18日には後小路雅広さんとの記念対談もありました

聴きに来てくださったみなさまありがとうございました

滞在のこと 思い出していくとつい 溢るる思いがでてしまいますね

涙はこぼさず堪えましたが きもちをまとめるのはまだ先になりそうだ

展示は11月27日(日)までです どうか 沢山の方にみてもらえますように

わたしは30日まで津奈木におり その後東京へ帰ります

後少しの津奈木生活 いろんな人に感謝を伝えにいってきます

 

搬入からオープンまで振り返り

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公開制作していたでかい絵を運びます はじめは一枚の白い壁みたいだったやつ

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場所が変わると 色も 印象も変わるなあ

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からっぽ!

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合間にかかし祭りみたり(滞在初旬に来ていた水本監督カムバック!)

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展示のぎりぎりまで最後の絵を描いた 3階の展示はずいぶんセンチメンタル

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展示初日 沢山の お世話になったみんなが来てくれた

写真は大家さん夫妻

 

 

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エナちゃんカイエン一家も  絵の中に君たちがいるよ

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沢山いるよ

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色紙にサインって初めてかいた 描いているのは間違ったタチウオ

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きてくれてありがとう 展示ぶじ案内できてほっとした

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一緒にモノレールのって遊んだ

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もう絵にはしないけど 忘れないよ この時間

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海の仲間 さいとうさんも登場 こどもらがすっかり懐いていた

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健生くんの父母も見に来てくれた お酒とお菓子ありがとう!

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展示初日の夜はひさしぶりに石田さんちで晩ご飯頂く やっと ほっと 一杯

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18日の記念対談 遠方からも見知った顔 うれしいなあ

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夜は地元のみな 遠方の私の友達 混ざって呑んだ

ほんと 絵の個展すると

色々な時に出逢った人たちが展示会場で交差するから面白い 嬉しい眺め

結婚式とかって そういうかんじなんでしょうね

 

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19日は ひっっっっさしぶりに津奈木をでて 皆で霧島アートの森で展覧会をやっていたえり菜ちゃんのところへ行った

この世界に津奈木以外の場所があることを忘れていた!というかんじで

車からの景色 温泉 食べ物 などなど 新鮮に感じた

世界は広い 自分の眼で見ないとすぐ忘れちゃう

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わたがしつくってくれるえり菜ちゃん

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夜は ダロープ亭という焼肉屋へ すごいでしょうこれ 思わずエーッ!て言った

もう肉はあと一年いいわ

このあと満腹でキュウキュウ言いながら 林田さんちに遊びにいって

更にエビやイカや魚を振る舞われる

肉と魚のオンパレード

遊びに遊んだ日だった もういま あたまからっぽ!おなかはパンパン!

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道路から見える展覧会のバナー 写真も入って みるたび嬉しい

 

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逆はちがう写真

 

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展示が はじまったんだね

絵が もう自分から遠いところにいるよ 巣立っているよ

もうあとは 見る人の自由だね

絵と鑑賞者の 良い出会いの瞬間が一つでもありますように

このひろすぎる世界の 長過ぎる時間の中で ある一瞬でも

私の放った信号と だれかの生きる波長が合うタイミングがありますように

バシッ ストライーク!ってなるかもしれない わたしも知り得ない奇跡が絵のまえで起こりますように

今じゃなくても 30年後でも 絵がのこるかぎりにおいて

今も気持ちは 絵を置いていくようでいて

絵に背中を押されて次にいくようでもある

きもちがすこしづつ 自然と無理なく離れていく 津奈木の全部から

さみしい を 感謝に変えて

おなじ時間の中にいるうちは なにかを伝えたり伝えられたりしながら

失敗しても 恥ずかしくなっても プライドが崩れても

まだおなじ時間の中にいるうちは 放っていこうと思う

真剣に描いた絵のように ぜんぶに対してそうしていきたい できるかぎりはね

 

 

津奈木滞在記(13)展示前の長文

必死

とにかくここまでのまとめ 写真整理

言葉の海 Yeah 展示まもなくまだおわりなく

 

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台風の前はいつもと風が違い ざわめく ドラマチックだ 毎日空をみる

だから こういうときのワクワク感は人一倍

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ずっと雨も台風もなかったが はじめて絵をとりはずした

しかし 台風はぜ〜〜〜〜んぜんなんもなかった 外し損!

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台風の夜 かわいそうだからクロを念のため家にあげていたが こんなくつろぎ

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追い込み追い込みで眼がギラギラしてきたころ 下川さんからコバルトの差し入れ! いつもいいタイミングで買って来てくれて わたしはほんとうに嬉しい

展示が無事に明けたらやりたいこと

1、いやになるくらい寝る

2、コバルトアイスを食べに水俣までいく

このふたつのみ!!!

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自転車乗ってたら突如ビーサンがこわれる こわれたビーサンはただの板

応急処置で包帯を巻いた けがじゃないよ 痛くないよ 痛々しいけど

次の日早速アマゾンでビーサン買う 便利世の中

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海にくることが至福 終わりがみえているからじゃない

今 この瞬間自体を最高に生ききることができる

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4ヶ月美術館で公開制作していた絵には蜘蛛が住んで

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モノレールが改修工事に入り

 

 

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海から帰る道は つるのさんの船灯り

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婦人会の人に食べさせてもらいつづけて四ヶ月

こんな贅沢はもうないんじゃないか 外食に魅力を感じなくなるくらい

やはり母の料理は美味い すごい

お母さんたちは お母さんのプロフェッショナル 生きる中で磨かれた術をもっているんだ

わたしは今度自分のお母さんに会ったら ごはんつくってくれてありがとうと言う

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なんかヘニョて曲がってる夕日の帯

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最近海の仲間たちのあいだで水切りが流行っている

丸い石が無限にあるから 無限にあそべる

 

 

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流木に石を当てろ!ゲーム 当たらないんだなこれが

 

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福嶋さくらちゃんの展覧会をつなぎ美術館でやっていたんだけど

作品がとても良く

ずっとみて ゆらゆらしていられるような絵

最終日に写真を撮った 別府のはなしとかできて嬉しかった

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いったんもめんじゃん

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婦人会のみなと食べる昼食もあと数えるばかり

みな 寂しさ すこしづつかんじながら 美味しいものを食べさしてくれる

この時間 海での仲間 時間と同じくらい わたしを新しくした

 

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たまにお昼寝しにくる石田さん コロン

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いつもそこに居たね 鳥

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海で絵を描く最後の日 襟を正し 道をしゃんと走り いつもより早く海につく途中 上から除いたら もう仲間たちが居た

うれしい

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この日はもう 絵は描かなかった

なんだかへんてこな仲間が 一夏だけ同じ時間の中に居たんだね

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わたしは海からの帰り道 たくさんのことを想っていたけど

海での時間でひしひしと想っていた一番大きいことはたぶん

人と人は 交差する そのとき 信号(シグナル)を交換する ということ

帰り道 自転車で2秒ぐらいすれ違い こんばんわといつも挨拶する誰かとも

海でだけ会って 会話もほとんどしないけど 同じ夕日の中にいた斎藤さんとも

何考えているか 新しすぎてほんとうはよくわからない 20歳くらい年の違う小学生とも

私が描いている海の上に船でぷかぷか一人浮かんでいるつるのさんとも

会話や共同作業がなくとも 一瞬でも20年の付き合いでも

その交差する瞬間に もう十分ななにかが起きている

海にいくとき いるとき 描いている時

いつもは渦中にいると意識しにくい 「今の信号」を 受け取ったり出したりしていると よくわかって

答えとか もっと とか 求める気持ちはあるけれど

信号自体を 見ることができる

今がどんどん変わっていくことや 過ぎ去っていくことが寂しいけれど

それを超えた時間感覚になる

帰りの夜道 わたしはひとりぼっちで 軽くて自転車ごとETみたいに浮けそうと思う でも浮けない 体重が有るから

体重があるから浮けなくて嬉しい みたいな

まあ ちょっと変な人と思われるような感覚になる(言葉では到底むりむり!)

この実感は からだが重くなったり 人間のなにかにからめとられそうになったり

目の前の不幸しか見えなくなったり これからくるかもしれない困難とか

いやー まあ 困難というか 最終的にみんな死ぬこととか

そういうことにきちんと誠実に向かい合って生ききれるよう よく覚えておくことにする

こういう気持ちのとき もはや画家であるとか 絵を描くことも 必死でしがみつく必要がなくなる

生きることと 描くことが 年々=になっていく

ニアイコールかなあ

 

 

 

 

で 今

や〜〜っぱりぎりぎりのぎりぎりまで 終わるか終わらないか 瀬戸際にいます

でも苦しくはなく いつまでも描いていたい という想いは かなわないと知っているけど だから安心して 瀬戸際でがんばれるのだろうねえ

いやほんと げっそり 焦り でも無限の楽しさ 今を 今の信号をチカチカ

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猫ってぜったい踏むよね 作業していると

 

こぼれおちていく 絵に成りすぎる暮らしのあれこれを

とにかく時間の許すかぎり 大真面目に必死で拾っていく

なにか落としたと思っても悔やんでいる暇もないくらい 真剣に

展示は17日から!