BLOG : 2023/05

今、絵のまえで会いましょう日記(2)

LOKOGALLERY での公開制作 風通しのよい場になって来ました!

詳しい日程などはLOKO GALLERYのホームページからチェック!

https://lokogallery.com/archives/exhibitions/openatelier?fbclid=IwAR2sTtVA3EGaRcrzQZHKtVIDOCHLywiAfCY-CkzpUyE-paodHo9Lf52Q7e0

朝 ギャラリーに到着すると zenta coffeeで働くみんなが朝の仕込みや掃除をしている

開店前のお店の静かな活気が好きだ

私も色鉛筆を研いだり 机まわりを綺麗に整えたりして 一日の準備をする

カフェのみんなに 私物を持って来てもらっているので

少しづつ モチーフについて話をしたり 休憩の時にアトリエの方に来て話をしてくれたり 場所の風通しが良くなってくる

 

 

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ぜんた君のお父さんがアトリエくつろぎスペースでお茶してくれて

家族の家みたいになったり

カフェの常連さんもちらほら こちらに来てくれるようになる

ガラス一枚隔てた空間の(アートとの)距離はこちらが思っているより遠いのだけど 一人、人が入ってくると 意外と風穴が空いたようにその後も人が来る

私がこの空間に馴染み始めたのかもしれない

 

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相変わらずモチーフの配置に悩んでいたが

一枚絵を描いてみたことで こちらも風穴が空き

その後しっくりくる配置が導き出される

(そうだ!いつもみている風景のようにモノたちをみてみよう)

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二枚目のスケッチ 一枚目より解像度が上がっている

 

スケッチと アトリエでの出会いや再会が 響きあう日々

懐かしい友達 遠くからの友達も来てくれる

 

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zenta coffeeでビールを頼んでいる人は珍しい!昼ビールいいね

 

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向かいにあるお店の ピザのような食べ物(ピンサという)が美味しかった 絵を描いていたら 余ったコーヒーを差し入れしてくれた

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昼頃からわずかな時間 自然光が最高な時間がある

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奈良の吉野で出会った宇陀くんがはるばる来てくれた

懐かしの静亭の柿の葉寿司と共に!

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みんなで食べる 絶妙な瞬間の写真

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絵のまえで再会というのはもう本当に嬉しいことなんです

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描いている時間も 永遠に続けばいいのに というほど楽しく

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三枚目 モノを描く というところから少し変化し出したかな

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四枚目 お昼頃だけ現れる美しい光と陰と色があって

その時全てのモノたちが最高に輝くしハーモニー感じる

もうそろそろ 油絵が描けるような気がしてきました

 

絵のまえで 待っています!

 

 

 

今、絵のまえで会いましょう日記(1)

5月10日からLOKO GALLERYをアトリエとしての公開制作が始まりました!

詳しい日程や詳細はLOKO GALLERYのホームページからチェック!

https://lokogallery.com/archives/exhibitions/openatelier

 

初日からスタッフの皆さんやzenta coffeeのゼンタくんやサヤカちゃんがワイワイやってくれて もう居心地良いマイアトリエが出来てます

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公開制作は本当に心が広がる

LOKO GALLERYの建物自体が 二階建ての一軒家のような構造で

カフェで働く皆と 絵を描く私と 2階の事務所で仕事している遠藤さんやスタッフの皆が行き来する空間が 本当に家族の家みたい

風通しよく 自然光も気持ちよく 最高です

肝心の制作は そう 静物画を描くのですが

これがもう 冷や汗

LOKO GALLERYという場所にゆかりのある人たち(スタッフやカフェの皆さんやカフェの常連さんも)から

私物を一点づつ持ってきてもらいました

大切なもの 捨てられないもの いつも使っているもの

様々な記憶と想いの モノ

私にとってはどれも初見で モノ同士も初めてここに集う

それら 人のモノをなんとか一枚の絵にしてみようという試み

描く過程で私の中に何が芽生えるのか

自分のモノが描かれる絵に 所有者は何を見るのか

バラバラの場所と記憶を持つモノ同士の間に どんなものが現れるのか 公開しながら見ていて面白くなっていけばいいなと思います

初日はまず モノの配置を決めるところからなのだけど

これがもう 永久に決まらない

描くモノとして見てしまうと なんだか一つ一つのモノが

描きにくい憎たらしい奴として見えてきて 全然好きになれない

アイツもコイツも どこに置いても喧嘩し合う

そのうちモノがゲシュタルト崩壊してきて 今手に持っているコレは何、、、?と 途方に暮れてしまいました

そこにスタッフの山越さんが来てくれて

このモノたちを描くのが怖い とても付き合いきれないよ!と嘆く私を とにかく描いてみましょうよ!と励ましてくれました

絵を描くことにこんなに怖じ気づくのは久しぶり

新しい人間関係の会社に飛び込む新入社員のような気持ちです多分

みんなでマイアトリエでお昼ご飯を食べ 心を落ち着かせて

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なんとか一枚のスケッチを描き始めました

恐る恐る 久しぶりの静物画というモチーフに挑み

予備校の頃を思い出したり セザンヌ先生のすごさを再確認したり

まだまだ 絵を描くことにこんなにハラハラドキドキさせられるものだなあと思いながら

絵としては下手くそすぎるけれどまあ 描いた

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モノに対しての恐怖はなくなり なんとかコレから 私たち仲良くなれそう?みんなのこともっと知りたいです という気持ちになれた

それぞれのモノが 所有者の雰囲気を醸し出し始めて

結局決めきれず適当にしたモノの配置も

モノ同士がおしゃべりし出すような感じに見えてきて

モノの所有者とも色々話していくうちに 奥深い静物画の世界が私の中で扉を開けました

まだ全然どうなるか どういう一枚の油絵になるのか

未知

でも 沢山の豊かな良い予感がある

公開制作の道のりはいつだって 不安と希望の予感に満ちています

真摯に向き合っていく 全てのことに そんな初日

絵のまえで待ってます!!