BLOG : 2015/08

倉敷滞在記12

先週末 最後の夏休み チルドレンズ•アート•ミュージアム(略してチルミュ) おもいっきり楽しみました

美術館の中でたくさんのこどもおとなが 美術品を前に自分たちも表現を謳歌していました わたしも 毎日絵をかいているにも関わらず それとはまたちがう

目の前のことにただただ眼と手と触覚をつかって没頭するという行為にもう夢中

いろいろ体験したあとは ふだん描く絵の作業とはちがい あたまが軽く 眼がすこやかになるような体験

美術館の中を目隠しであるいたり 寝転んだり その感触のちがいをたのしむなどのプログラムは ただのホワイトキューブではない 大原美術館の建物そのものの面白さを実感できて唯一無二!

ふっふっふ

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「木をきる人」になりきる

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わたしがつくった 宿命の女だらけの団扇 ピカソがいいかんじでしょ

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中庭の睡蓮を描いて それをモネの睡蓮の絵の前に飾るという偉業

わたしの絵 どれでしょう

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大人気企画 「カラダで感じる美術館」で素足で美術館ごろごろ

たくさんのこどもが抽選で参加を表明する中 最後の一人をじゃんけんで選ぶということになり 二人のこどもを差し置いて大人げなく勝ってしまった

負けたこどもは無言で帰っていった ごめん

 

楽しい週末のあとは テレビの取材で 詩人のアーサービナードさんと一日いろいろおはなしをした わたしの絵が 人目に触れた

たくさんのあたらしい思い 拡張

アーサーさんとみる大原美術館ツアー 超おもしろかった セザンヌの絵 マティスの絵など いろいろな絵について話す 聴く

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絵本もらった

 

それでもって 今日はマスコミ向けアトリエ公開

朝からカメラビデオマイクに囲まれた

アーサーさんが来たあたりから 絵と自分との距離が変わっていくのをかんじていた 人目に触れる なにか感想を言われる 聞かれる ほんとうにただそれだけで

自分の絵がなんというんだろう 少し遠ざかっていく気がする

でもあとひとふんばり 今こそ 細部をみるときだと思う

て!今たまたまテレビみてたら 自分がでてた 朝の自分が いた

絵が 電波にのって見えている 不思議な感覚だ

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なんだろう むずむずするー

 

のこりの暮らしをもう一度見つめ直すこと

一枚一枚の絵を見つめ直すこと

ぐるぐる循環して ひとつの作品になって大爆発とんでけー!

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倉敷滞在記11

昨日のことくらいしか思い出せない!

でも 一瞬一瞬の記憶は鮮明に有る

朝夕 たくさんの言葉のかけらが浮かぶ 書き付ける タイトルのことをうすぼんやり考えているのかもしれない でもまだ バチッとこない

 

明日はひさしぶりの一日お休みで 大原美術館の夏の一大イベント

チルドレンズ•アート•ミュージアムに遊びにいくんだ

なんだかもう 美術館がすごいことになっているらしいぞ

ザ•ラストオブ夏休み というかんじです ヒャー

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そうそう 倉敷に帰省していたセーコちゃんとトーコちゃんに会った

こどもの成長はやすぎる 横浜で出会ったのに 倉敷で再会する不思議

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完璧な光 朝

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取材できてくれた方が差し入れを!甘いもの!果物!栄養ドリンク!氷!

運動部の学生みたい

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倉敷滞在記10

お盆か

おしまいの鐘がもう遠くからうっすら聴こえます

行き帰りの道でなにより覚醒している

音 風景 風 いろいろなものがひとつひとつよくわかる けど 全体もわかる

みたいな万能感

毎日色々なことを考えて 理解して家に帰り着く

そうか!そうだ!とか いろいろなことを腑に落として すごく澄んだきもちになる

でも 家につくとばったり寝る

 

行き帰りの田んぼ道がだいすきすぎる

たまに 用事があってその道を通れない日があると がっかりする

毎日いろいろすごいことわかってるのに 今 思い出そうとすると 言葉にしようとすると ぜんぜんでてこない

 

甲子園をラジオでずっと聴いている

応援のブラスバンドが 試合の盛り上がりにあわせて細かく共鳴しているのがおもしろい そして ええ!そんな曲も!っていうのも演奏する

YMOとかも演奏する ご当地ソングもやる 長崎のときは 「でんでらりゅうば」をやっていた(変な歌)

 

夕方6時〜7時のあいだにいつも通る田んぼ道に 必ずその時間 椅子をだして外に座っているおじいさんが居る

夕焼けがきれいな日は夕日のほうを向いていて うすぐもりの日は目の前の田んぼをみている

それをみるといつもすごくうらやましくなる

わたしも毎日夕日や稲が気になっているけど なんか時間に追われていて 立ち止まるのは5分くらい

おじいさんはたぶん 一時間以上居る気がする

今 そうやってただものをみる時間があればいいのに と思う

けど 暇でゴロゴロしているときは 退屈な時間があるだけで 稲を一時間も見れないのだけど

ぶつぶつものを考えて過ごす

でも絵を描くときはもう 言葉ではなにも考えていないのです

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そう!この色!

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ブログにぜんぜん人間が登場していなかったが 撮れた このときは撮れた

えり菜ちゃんが帰省していてごはん食べた すんごい美味しいイタリアンを食べた

パンがおかわりし放題でパンを沢山食べた

辰野さんのリトグラフの絵があったから隣のお客さんに写真を撮ってもらった

えり菜ちゃんがとにかくとなりの客に話しかけていた

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お盆の日 酒津の盆踊りを観に行った たくさん人がいるんだなあ

お寺でみんながお経を大合唱していて 混ざってみたら なんだか魂がふわっとした

ビールのんで やきそば食べた 蛍の会の武内さんが売っていた

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盆踊りの帰り道 いつもは朝夕しか通らなかった田んぼ道を夜とおる

すごいすごい!昼間は見えなかった(聴こえなかった)ものがたくさん見えた

ぜんぜん違う 水の音が銭湯みたいに響いてる 暗くて目の前しか見えない道に

だれかが歩いてきたらいいのになと思ってた(お盆だから)

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倉敷滞在記9

八月

甲子園をラジオで聴く

ビアガーデンに行く こんなパラダイスみたことない ってくらいよい空間だ

美術館で監視などをやっているみなさまとおはなしをした

美術館に絵を観に行った時 ついつい声をかけてしまう なんかうれしい

「絵画の疎開」という 大原美術館の戦時中のことをテーマにした特番をみる

美術館も美術品も その時の人間の記憶をも持ち続けるんだなあ

アトリエでもくもくとひとり なにとも関係なく描いているように思うときも

天気や光 ラジオにさえ細かに揺さぶられている絵

それがまた 発表後にはもっとさまざまなものに影響されていくのはまったくそのとおりだなあ

時間がなくて焦る という感覚は よくわからない未来に対する漠然とした不安だけれども 毎日今この 描いている時間をうれしく思うという感覚が すこしづつだけれども 不安を追い越して沁みて来た それもまた 終わりが近いからこそ噛み締めることができるものなのかもしれないなあ

朝起きて絵を描きにいける時間が愛おしい

夕方に 後ろ髪を引かれながらアトリエを背にして帰る道は ちょうど夕日を背中から浴びて なんどもアトリエの方角を振り返っては 夕日の色の綺麗さに嬉しく寂しくなる

毎日毎日 繰り返しているのに 毎日嬉しく寂しい

今日は急遽 なぎちゃんが遊びに来てくれた 美術館を案内しながら歩く私は

大原美術館にある ピカソとか マティスとか セザンヌとか 信じられないくらい価値の有る作品を まるで自分の知っている人の絵のように親近感を持って話していました

大原美術館のことや そこにある作品のこと 歴史

自分の親戚のことのように 自分の生まれ育った街のように 話していました

恥ずかしい

でも なんかそれくらい近くに思う 自分でそのことにびっくりした

やれるかぎりやって 知るかぎり知っていくぞ

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桃をもらった 果物の至宝感すごい!

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積乱雲 縦にのびる

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ビアガーデン(ぼやけとる)

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