倉敷滞在記5

今日はお休みでした(自分次第)

甲府で出会ったオーストラリア人のケイトが 瀬戸内旅行の帰り道に倉敷によってくれた 2年ぶりくらいの再会!

まさか倉敷でまたケイトに会えるとは思わなかった うううれしい

短い時間だったけど 朝から倉敷のまちをぶらぶらして おしゃべりした

そのあと 近所の市民プールへ行った

ナウ 人の気配のうすいアトリエでプールと人間ばかり描いている日々

これからのこつこつ作業に入る前に プールはいっとこ あと 太ったから運動しよ ムシムシするから汗ながそ という魂胆

値段安いのにすばらしいプールで

50メートルプール お昼時で人も少なく のんびり2時間泳いだ

さ 帰ろうと思って もういっこある25メートルプールをみにいったら

今描いている絵と同じ構図 光 光景 人 がそこにあってびっくりした

いや プールは今まで嫌というほど見ているけれど

まさに理想のプールだった

一番素晴らしいのは プールをみれる位置

建物の二階部分から下を直にのぞける そこからみるプールがすばらしい

距離感 光 歩行コースでおばちゃんが歩いている具合 波のバラエティ

見た瞬間大興奮してそのまま30分水着のままジロジロ見まくった

午後2時の晴れ曇りの光 その中で人にあたる光 人が歩いたあとに出来る波のかたち 波と波がぶつかるときのかたち 人の顔 水中の足

一瞬も留まることがないプールの中身 眼で記憶しようとも(当然写真はとれない)色も人も光も止まらないから 印象を記憶する つよく意識して

制作をしていて最終的にたよりになるのは 写真の図像ではなく つよく見たときの印象だったりする

止まらないものを記憶する時 映像で記憶する

でも絵は 止まっている そのへんのズレをすこしづつ 埋める 超える ような絵を描く自分なりの方法をいくつか習得してきている

ずっと こんな絵を描きたい のイメージが 断片的な図やこれまで倉敷でみた光景の中にあったんだけど

それらすべてを 今日見たプールの映像と印象をベースに 織り込んでいける…かもしれないと思った

なにせ長いし でかいし まだまだ終わりまでスコーンとはいかないのだけど

ひとつ こういう確信的な光景に出会えれば きっとだいじょうぶ(ハラハラ)

こんど 晴れた日の黄昏時を狙ってまた行こう その光景をみたい

2時間半もプールにいて もう帰り道はへにょへにょだったけど

頭と眼がフル回転していたので そのまま大原美術館へGO

事務所に行くとスタッフみなさま 絶賛フライヤー発送作業中で

ひとり場違いに夏醸し出しちゃったけど 前々からみたいと狙っていたセザンヌの画集(ずらーっとよさそうな画集が並んでいる棚がある)をみせてもらって しばらく没頭した さきほどのプールの光景の熱がさめやらぬまま 今まで図版でもみたことなかったセザンヌの絵 たくさんみれた

そのあとはじまったばかりのARKO展(過去10年ぶんのARKOレジデンス作品一挙公開!)をみる

いつもより作品がそれぞれ眼に入ってきた あたらしいこと沢山思う またみにいこう

今 あたまぱんぱん からだもぐんにゃり

でも今日のうちに整頓したかった

明日から もっとゆっくり もっと注意深く 制作開始です

ぐぅ

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白 球 は 正 直 だ