京浜島制作メモ(1)

家から京浜島まで絵をかきに自転車で通っている

片道50分の旅 ぜんぜん長くない 路がおもしろすぎる

滞在制作ではないものの 去年の大原美術館 今年のつなぎ美術館でのレジデンスあたりから 絵を描きにいく その場所への 路 というものと自分の絵がとても関係してきている

路はすごい 行き帰りの路は

とてもたくさんのことをひとりで考えてひらめく時間だ

路には 過去も未来も同時にあるように思う そこを走っている間は

地層みたいに重なっていくつもの時間が同時にやってくる

京浜島までの路は わたしにとって特別な路だ

小学校までの記憶では 歩く路で常に町工場のなにかの機械の音がしていた

一階が工場で 二階が住居という建物がたくさんあって 多摩川沿いには大きな工場が並んでいた

今は大きなマンションや新築の一戸建てにほとんどとって変わったので なんとなくわすれていたけれど 京浜島へ向かう路には そういう景色がある

そこの一帯を通る時 記憶の底にあったような風景の感覚がチカチカッと身体を通り過ぎる

ここを知っている! という景色にも出逢う

自分の中の 過去から今がぐにゃあ〜っとかきまざるようなかんじ

たった去年の景色や 大昔の景色 新しい景色 近くを通っていたけど知らなかったいくつもの路

ぜんぶいっぺんに現れる

町工場の中を通り過ぎるとき 旧呑川緑地という かつての呑川跡を通っていく

かつての川 都市において 河は路

まだ通いだして数日だけれど 行き帰りがすごいたのしすぎる

都市は わたしの嫌いな 夕方と夜の境界のさみしすぎる時間帯を 人の灯りで照らしてくれる だれかがいるってことが ホッとする

その色

その時 すごく良い

帰り道 だれかとビール呑みたくなるのはこの時間

通勤通学の人たちの多さ みな 実はおなじ夕方やおなじ朝の中にいる

すれ違うだけでも 同じ風景の中にいる

人の灯りでできた街

夕方の商店街とか それぞれ家路につく姿とか

工場の灯り 羽田空港 飛行機 海(津奈木とはぜんぜんちがう)

なんか 思うことがたくさんある

それを絵にしていけたらいいな

生きる中で その路を通る一回生 どんな景色も 特別になる

写真 メモメモ

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浜松町の貿易センタービルからみてみた景色 ぐるっとみれる

高すぎず良い

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京浜島の つばさ公園 目の前はもう羽田空港 泳いでいけそう

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借りてるアトリエ BUCKLE KOBO でかい
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この日はイベントがありました
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人は住んでいない 警察来ない 路上駐車し放題 土日はゴーストタウン

<行き道>

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京急線 すき

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旧呑川緑地 川だった くねってる

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海につきあたる

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向こうは昭和島

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トンネルやらもあってアドベンチャー

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京浜島に渡る橋

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となりは旋盤工場 まじかっこいい現場

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地域猫も居る 寝てる

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まじかっこいい 工場も働くおじさんも

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一郎くんが遊びに来たり

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自分でつくったお茶くれたり

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ちょうど京浜島が高田純次の「じゅん散歩」にでるっていって近所の工場のおじさんたちと集まってテレビみたり

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でてたり

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トーリーもでてたり

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ねこが絶妙な距離感で来たり します

<帰り道>

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橋は立ちこぎでのぼる

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富士山のシルエットとへんな雲

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でかい月

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夕方の京急線

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津奈木からの連続で もう制作フルスロットル

毎日が楽しくて仕方ない

時間がない 時間がない ということはもう ぜんぶ時間泥棒のせいにした

そうしたら 楽になった

時間のために描いてるんじゃねえ!今 この路を通ること 描きにいくこと自体をやっとるんじゃ!

12月あたままで そんな暮らし