2017年振り返り

IMG_0693

今年は移動生活がピタリと止んだ年でした

今までの どこかへゆく 暮らす 描く 帰る 休む

のリズムが変化し

暮らすと描くを 一つの場所で通年行った

いや 画家としては全く普通のことなんだけど

7年ほど アトリエなしの移動制作だったから 一周回って新鮮味

でも この数年は 次に自分がやるべき(描くべき)もの と行くべき場所 暮らし方の歯車が合ってきていて 予感はあった

移動が止まること じっくり絵をひとところで描くこと

ハレとケの区別なく 津奈木町で行った「絵に成る暮らし」を 毎日淡々とやること

絵と暮らしと自分の身の丈は合っている

無理がない

それでも動き続ける限り 全ての物事は移り変わって行くのだから

いつも感じるのはやはり 今が終わりゆく 黄昏の気持ち

その中の複雑な感覚の機微

そのために夕暮れを描くことは今後も続きそう

まだ行き着いていない

でも焦ることも別になくて だって暮らしていく歩調と共にしか結局見えて来ん

自分の軌道を行くとき 誰の何も参考にならん

当たり前のことがちゃんと腑に落ちて

長い坂を見ている気分

でも 新しい出会いとか 今までにない人と自分の関係性とか

未知で知らないことだらけの部分はただひたすらに嬉しい

知らないことがいっぱいで嬉しすぎる

もっとショック受けたい

情報と経験と感覚の区別がついてきてるから

来年は どういう絵と成るかな

その楽しみと 夕暮れの哀しみと